第1話 Begin again
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「三蔵っ」
煩く名を呼ぶ悟空に息を吐き、ジープから降りる。
その側で柔らかな笑みを浮かべて立つ女と
『……久し振り。』
――――。
夢の中の幼女とが、重なる。
『三蔵』
「……手間かけさせやがって。何のつもりだあの結界は。」
『ごめんなさい。代わりに片付けておいてあげようかなと思ったんだけど、いざ出くわしてみたら割合と数が多くて。とはいえどうにかしないと町の人達が生活出来ないし…だったら一箇所に集めておこうかなと。』
「それで優雅に高みの見物か。」
『?何のこと?』
良く通る声はいつも、内容とは腹立ただしい程に関係なく耳に心地良く響く。
”あの人”も、そうだった。
「…変わらんな」という言葉が口をついて出た瞬間、悟空が微かに目を見張る。
ついで徐に鼻の下を擦りながら顔を背けるのを訝しく思って眉根を寄せると、くすりと風がそよぐような笑みが視線を惹く。
『…三蔵も。でも悟空はすごく、背が伸びたね。』
「そっ、かな…?…そーかも。」
照れたように後ろ頭を搔く悟空とを視界に収めながら、無意識に袂に手を入れた時、肩に不快な重さがかかる。
「どォもー♥」