第15話 螺旋の暦 5
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「さすが巫女サマ。」
『何の事?』
何故か一緒に出てきた悟浄を振り仰ぎ、首を傾げる。
「心の記憶と、躯の記憶?っつーか巫女って説教もすんの?」
『しません。明日も早いから、仕様も無い事言ってないで早く休んだ方が良いわよ。』
言って翻そうとした肩を掴まれて何事かと振り向くと、思いの他真剣な表情と行き会った。
「…今日も見そう?夢。」
『…視ようと思って、視れるものじゃあないから…』
『どうかしら』と言いながら、顔のすぐ横の壁についた大きな手を横目で見る。
「独り寝が淋しいなら…
ぐっと顔を落としたその髪が、さらりと流れて鎖骨をくすぐる。
一緒に寝る?」
鼓膜に直に声を吹き込まれるような感覚に首を竦め、至近距離からこちらを窺う紅の両眼を見返す。
『……よくこの状況でそういう事が言えるわね。』
「………」
『何よ。』
屈めていた体を伸ばして見下ろしてくるのに、実はすごい音で鳴っている心音を隠して疑問を口に、してみれば。
「…お前、そういう面すっとどっかの生臭ボーズに似てんな。」
『…やめて。』