第15話 螺旋の暦 5
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「マジかよ?よく見つけだせたな。」
「良かったじゃん、桜花。」
「ちょっと待って下さい。」
喜ぶ2人の会話に厳しい声で割り込んだ八戒が、紫暗を見つめ返す。
「三蔵、銃弾を取りに行くって…叶さんのとこにですか?」
「そうだ。」
「昨日断られたじゃないですか。」
顔も見たくないといった様子の、よく知らない男の横顔を思い出し自分も三蔵を見やれば。
「今日、例の岩の所で会った。勝負に勝ったら銃弾を渡してくれるそうだ。」
一瞬よりも短い間絡んだ視線に嫌な予感を覚えて、眉を顰める。
『勝負って?』
「殺し合いだ。」
今晩2度目の深い沈黙の中溜め息を吐き、額に手をあてる。
「銃弾なんか、他でも買えるだろ?」
「そーだよ!何の意味があるんだよ、そんな勝負に!」
慌ててまくし立てる悟空を見ようともしないその頑なさは、一体どこから来るのか。
悟空の言う通り、そんな勝負を受ける必要はどこにもない筈だ。
けれど
そうすると言うのなら、そうするのだろう。
この人は。