第13話 螺旋の暦 3
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「という理由で、悟浄に取り憑いている女の子です。暫く一緒に行動する事になったので、仲良くして下さいね。」
八戒の説明を聞き終え、首を縦に振る。
「うん、分かった。」
「ちょっと待て、悟空!お前あれが何なのかわかってんのか?」
悟浄が指差す先で、春炯と並んでベッドに腰掛けている少女。
「悟浄に取り憑いてる幽霊みたいなもんだろ?」
「みたいじゃなくて、そーなんだよ!」
「別に俺に関係ないし。メシ食わないんだろ?」
念の為問いかけると、にこやかな笑みと共に頷かれる。
「ええ、もう死んでますので。食べる事は出来ませんし、食べる必要もありませんわ。」
「俺の食うメシの量減らさなくてもいいんだから、やっぱ俺に関係ないじゃん。」
「悟空らしい判断基準ですね。」
「関係なくないだろ。お前、あの岩の前ですっげー嫌がってたじゃねぇかっ。」
「だってあそこ薄気味悪かったんだもん。」
分かり易く顔を歪めた悟空に、勢い込む。
「だから、あいつがその元凶だろーが!」
「なんで?あいつ気味悪くないだろ。」
じっと少女を見つめた後にきょとんと目を瞬くのに更に説明を重ねようとした時、遠慮がちなノックが響く。
ぱっと顔を明るくした悟空が扉に駆け寄る。
「はいはーいっ」