第13話 螺旋の暦 3
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
自分を映した栗色の瞳がまた、瞬く。
「……貴女は、巫女?」
『ええ。春炯と言います。』
見た所まだ、5、6歳になるかならないかといったくらいだろうか。
しっかりとした物言いや発される言葉から、相手の見た目とその実年齢にもしかしたら開きがあるのかもしれないと思う。
『何か力になれるかもしれないわ。』
微笑して言うと、隣の悟浄が訝しげな視線を寄越すのが見えた。
「………私の体が…眠っている場所に、目印として少し大きめの岩がありますの。」
「げっ。」
八戒、そして新しい煙草を取り出した三蔵と共に一斉に眉を寄せた。
「まさか悟浄、その岩に寄りかかったり腰掛けたりなんてバチ当たりな事してないですよね?」
「こいつの事だ。その岩を倒したりずらしたりした可能性もある。」
「その両方ですわ。それと、倒した岩を足蹴にしたというのも加えて下さいな。」
頬を引き攣らせた悟浄が、煙草を灰皿に押し付ける。
「けどよ!フツー街の端に置いてある岩見て墓だと思うか?ほんっとにただの岩なんだぞ?」
「…意外だな。」
「ほんと、予想外ですね。」
『…うーん…』
「……俺の話聞いてねぇだろ?」