第13話 螺旋の暦 3
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「幽霊に男も女もガキも大人もあるかっ」
「あるに決まってるでしょう?そんな事も分からないの?分かった、貴方バカね。そうでしょう?」
悟浄の顔色が変わったのを見てとり、「まあまあ」と宥める。
「…八戒、お前に任せた。」
「私としてもその方が助かりますわ。この人じゃ話になりそうもありませんから。」
『まあまあ。』
「………」
「…えっと、まず名前を教えて欲しいんですけど。」
「ごめんなさい。生憎名前は思い出せませんの。」
取り敢えず基本から攻めてみようと思ったのだが。
「そうですか。それで何をしてるんですか?」
「取り敢えず、今はこの人に取り憑いています。」
「だーからっ!何で俺がお前に取り憑かれなきゃなんないんだ!」
軽く目を見開いた少女がややあって、柳眉を顰める。
「身に覚えがあるでしょう?」
「ねぇよっ!」
「信じられない。自分のした事に責任を持てないなんて…最低ですわね。」
明らかな怒気を含んだ大きな瞳に睨みつけられた悟浄が、唇を引き結ぶ。
『ええと…悟浄が何をしたのか、私達にも教えてくれない?』