第13話 螺旋の暦 3
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「お前等、この状況に何の疑問も持たないのかっ」
「誰がこの状況の原因だ?」
春炯の方に空になったカップを押しやりながら、目を向ける。
「原因って言われたってなぁ、俺じゃねえぞ。」
「お前以外の誰だって言うんだ?」
明らかに筋の通らない物言いにそう返すと、コーヒーのポットが必要以上の音を立ててテーブルに置かれた。
『どうぞ♥』
「「………」」
「それをこれから聞くんですから、兎に角悟浄も座って下さい。」
渋々といった風に腰を下ろした悟浄に春炯が軽く溜め息を吐き、その隣に腰を下ろす。
『可愛い服ね。』
やんわりとした物言いに、八戒の隣に腰掛けた少女が大きな瞳をひとつ瞬く。
「……ありがとう。」
穴の開く程春炯を見つめていたその目が、何故か頭を振っている悟浄を見やる。
『悟浄?』
パラパラと揺れる真紅の髪が珍しかったのだろうか。
その視線に気づき、ややあって軽薄な細い眉を顰めた悟浄が口を開く。
「……何なんだよ、お前は。」
「女の子に向かって、お前なんて言い方しないで下さる?」