第13話 螺旋の暦 3
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「何、ここ。おっもしれー!」
なんとも、不思議な光景だった。
緑の生い茂る地面と、赤茶色の荒れた地面が隣り合わせで目に見える限りずっと向こうまで続いている。
「悟浄、辿ってってみよーぜ」と誘い、歩き出す。
行けども行けども、目に見えない境界線はブレる事なく先へと伸びている。
このまま歩き続けていけばぐるりと街を1周して、最初のところへ戻るんじゃないかと考え始めたその、時だった。
「突然止まんじゃねーよ、バカ猿!」
と上から降ってきた声と共に、背中を押される。
「うわあっ」
思わず声を上擦らせ、踏み出しかけた右足が地面につくかつかないかのところで、後方へと飛び退いた。
「いって!」
すぐ後ろにいた悟浄が肩を押さえて振り返るのと同時に更に、後ろへ。
「何なんだよ!」
「だって!この場所なんか気持ち悪い!」
「はぁ?」と疑問を露にするのに眉根を寄せ、口を開く。
「本当だって!」
なんか…イヤだ。
「…なーに言ってんだよお前…ホラ。」
伸びてきた手に襟巻きを掴まれ慌てて身を捩る。
「絶対イヤだーっ!!」