第1話 Begin again
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
まだ昼も少し過ぎた頃合だと言うのに、視界は暗い。
驚異的とも言える静けさを保ちながら、鬱蒼とした森の中を走る。
ちらりと横目で見た三蔵は、腕を組んで目を閉じたまま。
「…なー八戒?」
「何です?悟空。」
「あとどんくらいでこの森抜けンの?」
「それなんですけど……僕にもわからなくなってきちゃいまして。」
「はぁ?」と声を裏返させた悟浄に次いで、「止めろ、八戒」と有無を言わせぬ声が響く。
「森の入り口から一本道だったろ?なんで迷うんだ?」
「迷ったわけじゃないですよ、きっと。ねえ三蔵?」
険しい視線で辺りを窺っている三蔵に、悟空が微かに眉を寄せる。
「三蔵?」
「……この辺りに出没してた妖怪どもは、その巫女が始末したんだったな…?」
「ええ…そういうお話でしたけ
言い終わるか終わらぬかのうち降ってきた、無数の気配。
「三蔵一行だ!!」
「こんな時に刺客かよ…つか何、もしかしてこれコイツ等が?」
錫杖を手にした悟浄が腰を上げ、それより早く悟空が地面に下りる。
「おい皆に伝えろォ!!巫女じゃねえ、三蔵一行だ!!」
その言葉に引っ掛かりを覚えながら、腰を落とした。