第11話 螺旋の暦 1
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「そーだよ。八戒、別の道なかったの?」
「そーそ。美人が色々サービスしてくれる街とかさ。」
「んなのより、うまいメシ食わせてくれる街のがいい。」
春炯が飲み込んだであろう言葉に気づきもしない2人の無茶苦茶な言い分に苦笑して口を開く。
「そんな都合のいい街、ありませんって。」
「仮にあったとしても、寄らないから安心しろ。」
「えー、何でだよ?三蔵うまいメシ食いたくねーの?」
「折角の美人のお誘い断るなんて、男として間違ってるぞ?」
「うまいメシの方がいいに決まってんじゃん、エロガッパ。」
「ま、花より団子のバカ猿はそーだろーな。」
『…はぁ…』
背後で再び始まった低レベルな言い合いに同じく息を吐き、隣を見やる。
真っ直ぐ前方に据えられた、紫暗の瞳。
一見平静を保っているように見えるが、顰められた眉が全てを物語っている。
「止めなくていいんですか?三蔵。放っておくとまた大騒ぎになりますよ。」
「俺よりお前が止めた方が効果的だろ。」
「保護者が義務を放棄するのはどうかと思いますよ?」
「俺が保護者なら、お前は保父だろ?」
「まぁそうですけど…って事は、お給料とか貰えるんでしょうか?」