第10話 In a tender cage 2
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「一人にすると途端にコレか。色情狂め。」
銃を降ろして言うと、呆気にとられてように固まっていた悟浄が意味不明の悪態を吐いた。
状況理解にはまだ後数秒は掛かるだろうから、恐らく条件反射的なモノだろう。
「…お前等…目が覚めたのか!でも、どうして…」
「薬が切れたんでしょう。元より大した量ではなかったようですし、いつもよりぐっすり眠れた感じですね。」
「薬…?」
『ええ。睡眠薬…恐らく自然に自生する薬草の類でしょう。昨夜のスープに入っていたみたいね。』
未だ怒りの覚めやらない様子でこちらを睨みつけている悟空の肩に手を置いた春炯が気遣うような視線が自分を通り過ぎて、背後に向けられる。
それを追って振り返ると、流華がまだ涙の跡の残る顔の中で眉根を下げた。
『とはいえ、味に変化が出ない程微量だったようだけど。』
「疑いなく口をつけてしまったのは確かに迂闊だった。ただ、この女に害意が感じられなかったのでな。」
「スープ旨かったし。」
満足そうに笑って言う悟空には、まるで緊張感がない。
他3人も同じような有様だ。
薬を盛られて眠らされ、しかも閉じ込められているというのに…と思い当たり、慌てて口を開く。
「ンな悠長な状況じゃねえんだって!」
「確かにな。」
「え…」