第8話 Alive
夢小説設定
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「おいっっ」
青空の下響いた声に、顔を上げる。
「このエロ河童!!何しやがんだよッ、ヤメロって!」
「おーカックイー♥」
「~ってめぇ!!」
器用にバランスをとった悟空が、噛みつかんばかりの勢いで立ち上がる。
「ざけんなよクソ河童ァ!?」
「やかましい!!」
『駄目よ悟空、あんまり動かしたら。』
稚拙な落書きを施された足の包帯に震える悟空に背を向けた悟浄が、煙草を取り出しながらこちらに歩いてくる。
そのふらふらとだらしのない様は、後ろで2人の保護者に何事か訴えている悟空よりも余程大人気ない。
「あー、楽しかった。」
「元気ですねぇ、自分だって怪我人のくせに。」
「俺は身体もアソコも丈夫にできてンの。お前こそ憑き物が落ちたよーな顔してんじゃん?」
「!」
ジープのボンネットが、更なる加重を受けて僅かに沈む。
「――そうですね。彼はある意味もう一人の僕でしたから…」
過去を引きずり続けて生きて来た
僕自身の、亡霊だったのかもしれない。