第1話 Begin again
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「あーっっ!!」
耳を直接ど突かれたような衝撃に、海老焼売が箸から落ちる。
「それ俺がとっといた叉焼まんっ!かえせ!!」
「ハイ!3番さん餃子追加ー!!」
「るせーな!じゃ名前でも書いとけ名前でも!!」
「…叉焼きまんくらい追加で注文すりゃいいじゃねえか。」
「すいませーん!オーダーお願ーい!」
「ダメですよ三蔵甘やかしたら。ハイ、どうぞ。」
「言いやがったなC級エロ河童!!」
「ンだとコラ、クソチビ猿!!」
「お姉さん、こっちこっちー!」
差し出された醤油差しを受け取りながら、口を開く。
「……しかしアレだ。コイツ等が霞んで見える程騒がしい町だなここは。」
長安を経って一月半。
道すがら、”異変”の影響を様々に目の当たりにしてきた。
人々の間に蔓延する妖怪への恐怖感がそうさせているのだろう。
全体として閉鎖的で沈鬱な空気の立ち込めている村や町が多く、一晩の宿探しにも苦労することもままある。
これ程活気に満ちて賑わっている町は、久し振りだった。
「本当ですね。」
「あ。お姉さんビール追加ねー!」