第8話 Alive
夢小説設定
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自分と同じようにぱちぱちとにこやかに拍手していた春炯が、こちらを見る。
見つめ返す視線の先で小さく微笑むのに中途半端につられたのが、遅れてわかった。
「…なんだかなぁ…」
溜め息と一緒に零れた言葉に、きょとんと目を瞬いたそのこめかみについた土を指先で払う。
『?』
振り切って立ち戻り、向き直る。
「我の術にはかからなかったのですか。」
きっと、あの日。
「貴方言いましたよね。心の隙間に入り込むのはたやすいことだと。」
僕は全てを失った。
「残念ながら僕の心は隙間作っとく程広くないもんで…ま」
だけどこんな風にこんな顔が出来る僕は
「見くびるんじゃねェよってカンジですね♥」
まだ
まだ変わらず此処に、こうして。
「――もう一度、死んで頂きます。」
「それは構いませんけどね。気功術だけで我を殺せるとお思いですか?――それとも制御装置を外して闘いますか。あの時のように。」
最後まで言い終わらない内から地を、蹴る。
「八戒…!?」
こうして、在るから。