第8話 Alive
夢小説設定
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「あ…いたっ!!」
声を上げた悟空の後ろから、木立を抜けた途端
「おい平気か八…」
目に入ってきた光景に目を見開く。
「――三蔵!?」
口から血を流したままぴくりとも動かない三蔵に、悟空が突っ込むように駆け寄って膝をついた。
「三蔵!!――三蔵ッ!?」
「どーなってンだよコレ…!?――ッ」
彷徨わせた視界の端に映った黒髪に気付いてから
「なン……」
仰向けて抱きかかえるまでの、刹那。
自分がどうやってそこまで移動したのかさえ覚えちゃいない。
考えちゃ、いなかった。
「オイしっかりしろ春炯!」
ふわりと腕にかかる髪を払うようにして、その頬に手を中てる。
「春炯!!」
呼び掛けに反応しない細い身体を、揺さぶる。
「しゅんけ…?」
声を失って金晴眼を見張った悟空の向こうで影が、揺らめく。
「僕が、僕が殺したんです。」