第8話 Alive
夢小説設定
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「…やめてください」
もう一度
「貴方の狂気に歪む顔が見たい。」
「…嫌だ」
もう一度
「悶え苦しむ声が聞きたい――」
「嫌です……!!」
叶うなら
「全てを奪って壊したい。」
夜闇を寸断するような音が木霊すと同時に吐かれた、霞のようなアカ。
ズルリと重さを伴って滑り落ちた腕が、指先が上向いたまま動きを停止した。
「――さ…ん ぞ…?」
調子外れの声が空を漂い行き場を失くして、散っていくのが目に、見えるようだった。
「……う…うあああああ!!」
「――おや、お仲間がいらしたようですね。」
微かに、だが確かに近づいてくる気配の方に向けた目を戻せば。
「もう自ら動く気力もないですか?」
ガタガタと汗を滴らせて震えるその手をとり、口付ける。
「お手伝いして差し上げますよ。さあ」
もう一度
「全てを失いましょう。」