第1話 Begin again
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茜色の空をバックにした雄大な巨岩群のあちこちに浮かび上がる、異形のシルエット。
「…こう、毎回毎回町に着こうかってタイミングで横槍入れられんのはなんでなのかね。」
「さぁ。嫌がらせじゃないですか?」
「ぜっってーそうだって!あとちょっとでメシだったのにっ!!」
憤慨しながら手の内に如意棒を出現させた悟空に口を開きかけた、時。
「「………」」
「ホラホラ二人とも。早く立って。」
「死ねェえええっ」
雄叫びを上げて飛びかかってきた一体を避けざま右肘で沈めたと同時に鳴り響いた小銃が、並居る妖怪たちを、喰っていく。
「…っくしょー。腹減ってんだぞ俺はぁああっ」
「がっ」
「ぎゃあっ」
単身突っ込んでいく小さな背を見送りながら、隣を見やった。
「どーしちゃったのよ、三蔵サマ?いつになくご機嫌じゃん?」
無造作に一閃した刃が降らせる、束の間の雨。
「…さぁ。夢見が良かったんじゃないですか?」
あまりに不似合いな言に「はァ?」と笑い混じりに問い返すと八戒が、困ったように眉を下げて、頬を緩める。
「まぁなんにせよ…大雨になる前、にっ」
「片しちまうか、なっ」