第7話 Dead
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「……――静かすぎるな。」
「ええ、不自然にね。」
足裏で煙草を消し潰しながら、口を開く。
「来やがったか。」
どこにいる――?
瞬間音を立てた茂みに銃口を向けるが、木の葉が一枚舞い落ちるのみ。
次いで弾かれたように顔を上向けた春炯を追って
『――!!』
頭上を振り仰ぐと同時に降ってきた無数の棒から、慌てて退く。
「上か…!」
『いつの間に…?』
「ククク…どうです、堪能して頂けましたか?」
「最期の語らいのひと時は」と続けた声の主が眼を眇めて、こちらを眺める。
「…どうやら貴方達は猪悟能の過去を全て御存知のようだ。」
「悪いか?」
「彼が歪んだ愛情の為に無益な殺生を重ねてきたことを。」
『それが何か。』
「――良いお友達をお持ちですね、猪悟能。実に失い甲斐があるでしょう。」
「貴方に何を言われようと僕は一向に構いません。…ただ」
自分と春炯とを制するように一歩前に出た八戒の全身から発せられる静かな怒気が急速的に、周囲を満たしていく。
「この人達にはもう二度と、その指の一本さえ触れることは許さない。」