第7話 Dead
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「か」
みるみる広がっていくアカから、目が逸らせない。
何か
「なん…」
何かしなければ
何か――「ああ」
硬質な音と共に飛び込んできたその声に、思考がついで
「死にましたかその女。」
世界が
「よかったですねぇ。」
その呼吸を、止めた。
「化け物の子供の顔見ずに済んで。愛してたんでしょう?聞きましたよ。貴方、この女の弟だそうですね。初めての女性がお姉さんとはねぇ。やっぱり姉弟でするのって具合がイイんですか?」
一瞬で詰めた距離はでもまだ、足りない。
「――ははッ。凄いですね貴方の瞳。さすが城中の妖怪をたった一人で殺しまくっただけのことはある。人間のそれとは思えませんよ…!」
痛みよりも何よりも先に込み上げてきた液体が、眼前を染める。
「…ッが…!!」
「――ああ。もしかしたらあの言い伝えは本当なのかもしれませんね。」
いっそ無邪気な好奇心を含んだ声を全て、掴むことさえ、出来ない。
「千の妖怪の血を浴びた人間は、妖怪になれるそうですよ…。」