第7話 Dead
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二挺分の発砲音が、森に木霊す。
「不意打ちとはまた姑息ですねえ?」
「貴方に言われたかないですよ!」
正面からまともに気孔術を受けた細身の体が大木ごと吹っ飛ばされるのを確認して振り返りかけたすぐ横を、風が抜けていく。
『追うわよ二人共!』
黒髪を翻らせて前を行く背中に出鼻を挫かれ、遅れて駆け出す。
「…仕切んな。」
「悟浄、悟空を任せましたよ!」
「あッおい!?」
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春炯を先頭にみるみる遠ざかっていくのに、舌打つ。
「~アイツらわざと俺ら置いてきやがったな!?」
「マジかよふざっけんな!!」
「アイツはそんな生易しい相手じゃねぇ、追うぞ猿!」
「おう!」という応えを聞きながら一歩踏み出した足が地面に着いた、瞬間だった。
「悟浄?」という訝しげな声に、答えることすらすぐには出来ない。
「…お前もしかして昨日の傷治りきってねーの?」
「………」
「つっかえねー奴ッ!!見失っちまったろーが!!」
「てめーにだきゃあ言われたくねぇよこの骨折猿!!」
「猿サルゆーなエロ河童!!」