第6話 Misty
夢小説設定
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「じゃあ何か?」
…そうだ…
目の前に開いた両手に、視線を落とす。
思い出した。
「あいつが幽霊か何かだとでも言うのかよ?」
血塗れてはいないでも
僕が殺したこの男を――あの時確かに
僕が殺したんだ…
「――さて。雑談はそのくらいにして頂きましょうか。我もねェ、考えたんですよ。どうしたら猪悟能に喜んでもらえるのかなと。」
「……」
「至極簡単なことでした。お友達をいたぶるのが有効だとね。」
「うあ、最ッ低ー。」
「最ッ高の褒め言葉ですよ!!」
ビッと音をたてて胸元を掠めた点棒に、悟浄が息を呑む。
「赤い髪のお兄さんと」
「うあ!?」
「金眼の坊やには遊ばせて頂きましたが次は――」
それぞれに最小限の動きで棒を止めて手放した二対の視線を受け止めた清一色が、舌舐めずりをして唇を引き上げる。
「本当に彼のお友達が減ってしまいますねえ。」
「――やってみろよ。」
『――やってみなさいよ。』
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