第6話 Misty
夢小説設定
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くすくすと笑みを零す春炯につられて笑う。
「安心したならそー言やぁいいのに。カワイイ奴っ」
「あーあ、キレイに取れちゃいましたねえ。」
ひょいと自身の腕を拾い上げたその顔が、辟易したように息を吐いた。
「ま、足よか幾分マシですけど。」
「――コイツ、痛覚ってモンがねェのか…?」
「…そうですねえ」
無造作に荷物を放り出した清一色が、口元の血を舐め取る。
狂喜に幾重にも包まれた憎悪と怨嗟はでも多分ココまで来るともう
「貴方がたの生ぬるいおままごとを目の当たりにすると、痛みを通り越して虫唾が走りますよ。」
立派にひとつの、愛のカタチなのかもしれない。
「本性現しやがったな。」
「三蔵。やっぱりアイツ、なんか変だ。」
らしくなく真剣な顔つきで、素直な恐怖を覗かせるのに目を向ける。
「だって、生きてる臭いが全然しない。」
「…どういうことだそれは。」
『わからないけど、私も悟空と同じ。大体腕もがれても平気な顔してるなんて絶対おかしいでしょう。』
「――おいちょっち待てよ、じゃあ何か?」
言葉を切り、背後を見やる。
「あいつが幽霊か何かだとでも言うのかよ?」