第6話 Misty
夢小説設定
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「――あ…」
至近で鳴り響いた銃声に、夢から覚めたような心地で目を瞬く。
「――悟空はどこだ。次は当てるぞ。」
「さて。どうしたと思います?この霧の中をさまよい歩いているかあるいは…」
袖を合わせたその顔が、歪む。
「熊のエサにでもなってるかもしれませんねえ。」
言葉が終わらない内に連続して放たれた弾丸が、空を穿つ。
「ククク。やれやれ、短気なお人だ。」
パチンと長い爪を宿した指が打ち鳴らされた瞬間、空気が、蠢く。
「カルシウム不足ですかね?」
地を来る、影。
『!?』
「なんだこりゃあ!」
「ムカデか…!!」
気付いた時にはすでに、身動きすらとれない程の夥しい数が半身を覆っていた。
「チッ、どこから湧いてきやがるんだ…!」
「百眼魔王はムカデの妖怪でした。」
愉快そうに嗤った清一色が、袖を合わせる。
「ムカデは大顎に持つ毒液で昆虫を捕らえるんです。――ホラ、早く逃げないと。それだけの量に咬まれれば命にかかわりますよ?」
「――っ」
「八戒!!」