第6話 Misty
夢小説設定
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細い手が、腰に差していた刃物を抜き取る。
その行為の意味するところがまるで
まるで分からなくて。
「――!何を……?」
見上げると、その顔が困ったように眉を下げたままで頬を緩めた。
「このお腹の中にはね」
自身の下腹部のなだらかな隆起を撫でる手つきは
ひどく、優しい。
「あの化け物の子供がいるの。」
艶やかな微笑みの上を滑っていく涙さえ、綺麗で。
それは息をすることさえ
「……だから…」
忘れる程に。
「さよなら悟能。」
カランと空々しい音を立てて落ちた鞘に初めて、現実を知覚する。
「花喃…!!」
誰か 殺して
僕を殺して――