第6話 Misty
夢小説設定
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――ねぇ私達
「――ヒイッだ…誰か!」
肉を貫く感触と湿った音を聞きながら、刃を更に深く進める。
「き…っ貴様…一体…!?」
肩を掴んだ手を払いのけた瞬間、白光に闇が照らし出される。
反してどこか遠く響いた轟音を侵食するように、また。
「………」
このままひとつに――
耳鳴りがひどくて気が、狂いそうなんだ。
地下へと続く扉を開き、階段を降りていく。
辿り着いたのは、露出した岩肌に囲まれた簡素な牢獄だった。
「――花喃…ここにいるのか?」
「悟能…?」
「花喃…!!」
「悟…能、悟能なの…?」
崩れるように膝をつき、鉄格子にしがみつく。
「――生きてたんだ、良かった…!!」
「その右目…どうしてここに…!?」
「ごめん、こんな目にあわせて――帰ろう花喃。僕が守るから…」
「…もう遅いよ悟能。」
胸に当てられていた手に込められた僅かな力を感じて、身体を離す。
「花喃?」