第6話 Misty
夢小説設定
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「…よかったぁ…」
大きく肩を落とした八戒さんを見上げる悟空に、目を眇める。
「あんま心配かけないで下さい、もー」
「うん、ゴメン。」
「……おい、ジープはどうした?」
「え?いや、俺知らねぇけど。霧が明けたらジープも戻ってくるだろ。こんな森早く出よーぜ。」
「…悟空。」
呼びかけに「え?」と振り返ったその顔が、中途半端な笑みを、浮かべたまま。
「な…」
「お前じゃない。俺が呼んだのはあのバカ猿だ。」
額に押し当てられた銃口が、石を噛むような音を立てる。
「どうしたんだよ三蔵!?ジョーダンやめろって、俺だよ三蔵!――っ春炯!」
必死の色を浮かべた黄金色は成る程良く出来て、いるけれど。
「もうひとつ付け足す。気安く俺達の名を呼んでいいのも」
銃声と共に飛沫いた鮮血を追いかけるようにして傾いでいく体を眺めていると、八戒さんがすぐ隣に立っている事に遅れて気付いた。
「あのバカ猿だけだ。」
「…出てこいよ清一色。三蔵様はかなりご立腹だぜぇ?」
「カッコいいなぁ。見くびってましたよ、貴方達を。」
湿り気を帯びた靄から滲むように現れ出た男が、切ったような笑みを寄越す。
「ごきげんよう。」