頑張る君が
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今日の天気は快晴。
でも授業に出る気はさらさらないから、屋上で部活の時間まで暇をつぶす。
バスケをしに学校に来てるようなもんだからな、俺は。
でも本当はもう1つ、理由があって・・・
理緒ちゃんがいるから
***
「宮城先輩!」
1日の授業が終わり、部室へ向かう途中、後ろから聞きなれた声が俺の名前を呼んだ。
「理緒ちゃん」
「ふふっ、また屋上でずっと寝てたんですか??」
「えっ?」
何で分かったんだ?
「背中が少し白く汚れてますよ?」
そう言われて自分の背中を見る。
「うぉ!?本当だ!」
「ちょっと止まってて下さいね」
「あ・・ごめん・・・」
理緒ちゃんの小さな手が俺の背中を軽く叩く。
それだけでドキドキしちゃう俺。
「――はいっ、とれましたよ」
「あっ、ありがと」
うわぁ・・なんか恥ずかしすぎるし照れるなぁ。
「そ、そういえば、理緒ちゃんがこんな時間にここにいるのは珍しくない?」
授業が終わるとすぐに部室へ行って、準備をしている理緒ちゃん。
照れ隠しで咄嗟に話題を変えたとはいえ、単純に気になる。
「あ、はい。ちょっと用事が・・ありまして・・」
「??」
「い、い、いや!そんな大した用事じゃないんですけどね」
理緒ちゃんはそう言って軽く笑ったけど、少し違和感を感じた。
とはいえ、もちろん俺には言えないことだってあるだろ。
「さぁて、今日も頑張って練習しましょうっ!」
「おう!」
ガッツポーズをしながら、駆け足で部活へ向かう理緒ちゃんを目で追いかけつつ、腕を頭の後ろに組みながら俺も体育館へ向かった。
***
「チュース、すいません!遅れました!!」
「宮城か。まだ始まってないから大丈夫だぞ」
「そうだとも、リョーちん。メガネ君の言う通り!ゴリの奴がまだ来てないからな」
花道にそう言われて体育館内を見回すと、確かにダンナの姿はねぇ。
「あれっ?本当だ。助かったぁ~・・でも何で?」
「赤木は今日日直でな、実験道具の片付けをしてからくるそうだ」
「あ、そうなんスか。よし、じゃあ花道。俺と勝負しようぜ」
始まるまでのウォーミングアップに、花道を1on1に誘う。
「リョーちんと?ほぅ、この天才に勝てるかね」
・・コイツの自信はいつもどこから来るんだ。
自信あり気にニヤリと笑う花道を鼻で笑ってから、勝負を始めた。
―――
「あっちー!」
「ぬぅ、リョーちんも中々やるな」
「お前体力ありすぎだろ!?」
花道の相手をして少しヘバったトコに理緒ちゃんが来た。
「宮城先輩、少し休憩にしませんか?花道君も」
そう言いながら笑顔で俺達にドリンクとタオルを渡してくれる。
こういうさりげないところが好きなんだよね、俺。
笑顔も最高!!
俺達に配った後、他の部員にも配りに行く理緒ちゃんをずっと目で追っていた。
三井サンや流川はともかく、ヤスやカクにまで分け隔てなく接する。
まぁマネージャーなんだから当たり前なんだけど、そういうのって中々出来ないと思う。
「理緒さん・・笑顔もいい・・・性格も」
「はぁ!?花道!?」
俺の隣で座ってさっきまでおとなしくドリンクを飲んでいた花道。
突然何を言い出すかと思えば。
自分の心の声が漏れたのかと一瞬心配するも、花道が言ったことが分かり、それはそれで警戒する。
恋敵は少ない方がいい。
ただ花道の顔ときたら、もちろんゆがみっぱなしのたるみっぱなし。
「理緒さん、好きな人とかいるのかなぁ・・・」
「花道、おめぇは晴子ちゃんがいるだろ!?」
「うっ!それはそうだけど・・・リョーちんだってアヤコさんがいるだろ!?」
「あ?そ、それは・・」
花道を牽制したつもりが、逆に返されて少し押し黙った。
自然とアヤちゃんに視線を向けたが
「アヤちゃんはもうヤメたんだ。そういうんじゃなかったんだ」
確かに好きだったんだけど、理緒ちゃんと出会ってからなんか違うと思った。
今はもう理緒ちゃん以外は目に入らないんだ。
「???」
花道は意味が分からないようで、しきりに首をかしげている。
そんな花道を横目に、俺は視線を理緒ちゃんに戻す。
ストップウォッチを首から下げながらスコアブックを見る姿がすごく可愛い。
・・まぁ、もはやどんな姿でも可愛く見えちゃって困ってんだけど。
すると理緒ちゃんがふと視線をあげた。
「あっ」
やべっ!目が合った!!
見てるのがバレたか!?
気まずいと思う俺の不安を失くすように、理緒ちゃんはニコっと笑った。
そんな彼女の仕草に、俺はどんどん惹かれていく。
自分の思いに軽く呆れながらも、理緒ちゃんの笑顔に応えるように俺も笑った。
その後少しして赤木のダンナが来て練習が再開した。
今日は調子がかなりよかった。
理緒ちゃんが見てくれてると思うだけで頑張れる・・単純だけど。
「ナイッシュ、宮城先輩!」
俺がシュートを決める度、理緒ちゃんは笑って応援してくれる。
それがすごく嬉しくて、その笑顔をもっと俺に向けてほしくなる。
「ナイスカット、楓君!」
・・・もちろん俺だけにっていうわけじゃないんだけどね・・・
それでも彼女からの声援に嬉しくなって、俄然やる気を出す俺は、本当に単純なんだろうなー。
―――
「これで、今日の部活は終わりにする」
ダンナの号令で練習が終わって、自主練を始める前にふと理緒ちゃんの姿を探すけど・・いない?
あれ?ついさっきまではいたハズなんだけど・・・
「アヤちゃん、理緒ちゃん知らない?」
「理緒?あぁ、なんかちょっと用事があるって抜けていったわよ?すぐ戻るとは言ってたけど」
「用事?」
なんか部活が始まる前もそんなようなこと言ってたな。
あの時の様子も気になっていたし、少し探しに行ってみるか。
体育館の外に出て右へ曲がろうとすると、すぐに理緒ちゃん発見。
「あっ、いたいた。・・・?」
そこにいたのは理緒ちゃんと、ユニフォームからしてサッカー部の奴。
「今日部活が始まる前にちゃんと断ったけど・・」
「それでも、俺は好きだから。今じゃなくても少しずつでいいから意識してほしいんだ」
「そう言われても・・・高山君とは友達でいたいんだよ・・」
高山?ってサッカー部でもすでにエースとか言われてる1年だったか?
人気があるとか聞いたことあるけど・・・
ん?・・って理緒ちゃんもしかして、いやもしかしなくても・・告られてる!?
.
でも授業に出る気はさらさらないから、屋上で部活の時間まで暇をつぶす。
バスケをしに学校に来てるようなもんだからな、俺は。
でも本当はもう1つ、理由があって・・・
理緒ちゃんがいるから
***
「宮城先輩!」
1日の授業が終わり、部室へ向かう途中、後ろから聞きなれた声が俺の名前を呼んだ。
「理緒ちゃん」
「ふふっ、また屋上でずっと寝てたんですか??」
「えっ?」
何で分かったんだ?
「背中が少し白く汚れてますよ?」
そう言われて自分の背中を見る。
「うぉ!?本当だ!」
「ちょっと止まってて下さいね」
「あ・・ごめん・・・」
理緒ちゃんの小さな手が俺の背中を軽く叩く。
それだけでドキドキしちゃう俺。
「――はいっ、とれましたよ」
「あっ、ありがと」
うわぁ・・なんか恥ずかしすぎるし照れるなぁ。
「そ、そういえば、理緒ちゃんがこんな時間にここにいるのは珍しくない?」
授業が終わるとすぐに部室へ行って、準備をしている理緒ちゃん。
照れ隠しで咄嗟に話題を変えたとはいえ、単純に気になる。
「あ、はい。ちょっと用事が・・ありまして・・」
「??」
「い、い、いや!そんな大した用事じゃないんですけどね」
理緒ちゃんはそう言って軽く笑ったけど、少し違和感を感じた。
とはいえ、もちろん俺には言えないことだってあるだろ。
「さぁて、今日も頑張って練習しましょうっ!」
「おう!」
ガッツポーズをしながら、駆け足で部活へ向かう理緒ちゃんを目で追いかけつつ、腕を頭の後ろに組みながら俺も体育館へ向かった。
***
「チュース、すいません!遅れました!!」
「宮城か。まだ始まってないから大丈夫だぞ」
「そうだとも、リョーちん。メガネ君の言う通り!ゴリの奴がまだ来てないからな」
花道にそう言われて体育館内を見回すと、確かにダンナの姿はねぇ。
「あれっ?本当だ。助かったぁ~・・でも何で?」
「赤木は今日日直でな、実験道具の片付けをしてからくるそうだ」
「あ、そうなんスか。よし、じゃあ花道。俺と勝負しようぜ」
始まるまでのウォーミングアップに、花道を1on1に誘う。
「リョーちんと?ほぅ、この天才に勝てるかね」
・・コイツの自信はいつもどこから来るんだ。
自信あり気にニヤリと笑う花道を鼻で笑ってから、勝負を始めた。
―――
「あっちー!」
「ぬぅ、リョーちんも中々やるな」
「お前体力ありすぎだろ!?」
花道の相手をして少しヘバったトコに理緒ちゃんが来た。
「宮城先輩、少し休憩にしませんか?花道君も」
そう言いながら笑顔で俺達にドリンクとタオルを渡してくれる。
こういうさりげないところが好きなんだよね、俺。
笑顔も最高!!
俺達に配った後、他の部員にも配りに行く理緒ちゃんをずっと目で追っていた。
三井サンや流川はともかく、ヤスやカクにまで分け隔てなく接する。
まぁマネージャーなんだから当たり前なんだけど、そういうのって中々出来ないと思う。
「理緒さん・・笑顔もいい・・・性格も」
「はぁ!?花道!?」
俺の隣で座ってさっきまでおとなしくドリンクを飲んでいた花道。
突然何を言い出すかと思えば。
自分の心の声が漏れたのかと一瞬心配するも、花道が言ったことが分かり、それはそれで警戒する。
恋敵は少ない方がいい。
ただ花道の顔ときたら、もちろんゆがみっぱなしのたるみっぱなし。
「理緒さん、好きな人とかいるのかなぁ・・・」
「花道、おめぇは晴子ちゃんがいるだろ!?」
「うっ!それはそうだけど・・・リョーちんだってアヤコさんがいるだろ!?」
「あ?そ、それは・・」
花道を牽制したつもりが、逆に返されて少し押し黙った。
自然とアヤちゃんに視線を向けたが
「アヤちゃんはもうヤメたんだ。そういうんじゃなかったんだ」
確かに好きだったんだけど、理緒ちゃんと出会ってからなんか違うと思った。
今はもう理緒ちゃん以外は目に入らないんだ。
「???」
花道は意味が分からないようで、しきりに首をかしげている。
そんな花道を横目に、俺は視線を理緒ちゃんに戻す。
ストップウォッチを首から下げながらスコアブックを見る姿がすごく可愛い。
・・まぁ、もはやどんな姿でも可愛く見えちゃって困ってんだけど。
すると理緒ちゃんがふと視線をあげた。
「あっ」
やべっ!目が合った!!
見てるのがバレたか!?
気まずいと思う俺の不安を失くすように、理緒ちゃんはニコっと笑った。
そんな彼女の仕草に、俺はどんどん惹かれていく。
自分の思いに軽く呆れながらも、理緒ちゃんの笑顔に応えるように俺も笑った。
その後少しして赤木のダンナが来て練習が再開した。
今日は調子がかなりよかった。
理緒ちゃんが見てくれてると思うだけで頑張れる・・単純だけど。
「ナイッシュ、宮城先輩!」
俺がシュートを決める度、理緒ちゃんは笑って応援してくれる。
それがすごく嬉しくて、その笑顔をもっと俺に向けてほしくなる。
「ナイスカット、楓君!」
・・・もちろん俺だけにっていうわけじゃないんだけどね・・・
それでも彼女からの声援に嬉しくなって、俄然やる気を出す俺は、本当に単純なんだろうなー。
―――
「これで、今日の部活は終わりにする」
ダンナの号令で練習が終わって、自主練を始める前にふと理緒ちゃんの姿を探すけど・・いない?
あれ?ついさっきまではいたハズなんだけど・・・
「アヤちゃん、理緒ちゃん知らない?」
「理緒?あぁ、なんかちょっと用事があるって抜けていったわよ?すぐ戻るとは言ってたけど」
「用事?」
なんか部活が始まる前もそんなようなこと言ってたな。
あの時の様子も気になっていたし、少し探しに行ってみるか。
体育館の外に出て右へ曲がろうとすると、すぐに理緒ちゃん発見。
「あっ、いたいた。・・・?」
そこにいたのは理緒ちゃんと、ユニフォームからしてサッカー部の奴。
「今日部活が始まる前にちゃんと断ったけど・・」
「それでも、俺は好きだから。今じゃなくても少しずつでいいから意識してほしいんだ」
「そう言われても・・・高山君とは友達でいたいんだよ・・」
高山?ってサッカー部でもすでにエースとか言われてる1年だったか?
人気があるとか聞いたことあるけど・・・
ん?・・って理緒ちゃんもしかして、いやもしかしなくても・・告られてる!?
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