④_陵南編
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翔陽高校にて、藤真と勝負してから3日後・・・
「あれ?理緒ちゃん?」
「仙道君!久しぶりだね~」
軽く日も傾きかけた時間に、理緒は陵南高校の体育館にいた。
たまたま知り合ったバスケ仲間である仙道に会いに来たのだ。
仙道から流川の話を聞いたことで、色々な選手とバスケをすることが出来たため、そのお礼も兼ねていた。
「会いたかったー!あれから流川と勝負してみた?」
「うん!強かったし、うまかったよ!」
「だろ?アイツとの勝負は面白れぇんだ」
「それからね~」
今までの勝負について話し始める理緒。
嬉しそうな理緒の様子を見て仙道は、
「(理緒ちゃんの笑顔、久々で可愛すぎるな)」
理緒との再会を喜んでいた。
「日本の高校生にも強い人っているね!」
「本場アメリカにも負けないだろ?」
「あははっ!なにそれ~」
理緒はアメリカからの帰国子女だった。
アメリカのバスケチーム【バタフライ】に所属。
何度も最優秀選手として名を馳せた。
そんな彼女の野望は、バスケで強い人と勝負して勝つこと。
それゆえに現在は、クラブに所属してないのである。
「で?今日はどうしたの?」
仙道は体育館の隅に理緒を座らせた。
わざわざ陵南にまで来た理緒には、何か理由があるに違いないのだ。
「あのね」
仙道からの問いかけを待ってましたとばかりに、カバンの中から1冊のバスケ雑誌を取り出す。
そして付箋の貼ってあるページを開いた。
「ここの、山王っていう高校なんだけど・・・仙道君知ってる?」
「山王?知ってるも何も・・・高校バスケ界で知らない奴はいないから」
「え!?そーなの??」
雑誌を見ていた理緒の顔が、勢いよく仙道の方を向く。
不意打ちをくらう形となった仙道は、とっさに赤らんだ顔を隠すように腕で口元を覆いながら
「///・・・まぁ知らないのは桜木ぐらいだな」
「そんなに有名なんだ」
雑誌を見る理緒の目が輝いているように見えるのは、きっと気のせいではないだろう。
仙道は理緒が何を考えているのか手に取るようにわかるが、敢えて確認をしてみる。
「もしかして・・・勝負しに行こうとか思ってる?」
「うんっ!だってすごい強いって書いてあるよ?」
全国1位の高校ともなれば、もちろん雑誌の記事も山王への賛辞一色だった。
「(理緒ちゃんと山王・・・面白そうだな)」
仙道は密かにそう思った。
試合自体もそうだが、山王が理緒のプレーを見てどんな反応をするか・・・
そう考えただけで自分もついていきたいと思うほど、仙道は自分が興奮するのを感じた。
「まぁ折角来たんだし、俺と勝負していかない?」
親指でリングを指差しながら仙道が言った。
「えっ、でも邪魔にならない?」
「平気、平――」
「何がだ?仙道?」
「あ~・・先生・・」
声のする方へ向くと、そこには監督の田岡茂一と陵南バスケ部一同が立っていた。
「仙道!お前という奴は練習もせんで!」
「まぁまぁ」
「仙道!!」
怒られていることなどまったく気にも留めず、軽く頭をかきながら返事をする仙道。
その態度に田岡の怒りのボルテージがいつも通り高まっていくが、ふと違和感を感じた。
「・・・?君は・・・」
田岡が仙道の後ろに居た理緒に気付き、思わず凝視する。
「あの・・・」
練習をしていた他の部員たちも集まってきて、理緒の存在に気付き目をやる。
「「「「「(可愛い!)」」」」」
強豪バスケ部といえど、やはり男達なのである。
他校同様、理緒はまたしてもその容姿で、部員達の心を奪った。
「おい、仙道!こんな可愛い子と知り合いかよ!?」
越野が詰め寄る。
「仙道・・・ズルイ・・・」
福田がつぶやく。
「仙道にはいつも驚かされるな」
と、魚住。
「あ~・・まぁちょっと待って――」
仙道が周りを制止しようとした時、理緒を凝視していた田岡がふいに思い出したように言った。
「君は蓮見・・・蓮見理緒じゃないか?」
「えっ?・・あ、はい」
名前を言い当てた田岡を、部員は不思議そうな目で見る。
これには仙道もびっくりしたが、言い当てられた理緒は状況が飲み込めずキョトンとしていた。
「監督、知ってはるんですか?」
思わず彦一がメモ帳を開きながら問う。
「俺の間違いでなければ、君は【バタフライ】の・・・」
「元、ですけどね」
田岡の【バタフライ】という言葉に、バスケ部一同は驚いた。
バタフライといえば、バスケをしている者なら必ず知っている名門だからだ。
「それは俺も知らなかったな」
理緒に少し歩み寄りながら、仙道が言った。
「仙道君に言わなかったっけ?」
「理緒ちゃんはそういう事を自分から言わないから!」
「あははっ、ごめんね?」
知らなかったことを悔しそうな、寂しそうな表情で訴える仙道だったが、
「あっ!」
ふと何かを思い出したように田岡の方を向いて
「先生、今から理緒ちゃんと勝負しようと思ってて」
そうなのだ。
話を戻せば、仙道は理緒と勝負をしようとしていた。
「でも練習があるんじゃ・・」
「構わんよ」
理緒が遠慮がちに断ろうとすると、田岡が言った。
「生で本場のプレーが見られるんだ。ビデオなんかよりずっといい」
「よしっ、決まり!」
「あ、ありがとうございますっ!」
理緒のあまりに嬉しそうな満面の笑みに、田岡も思わず柔らかく微笑み返した。
「あれ?理緒ちゃん?」
「仙道君!久しぶりだね~」
軽く日も傾きかけた時間に、理緒は陵南高校の体育館にいた。
たまたま知り合ったバスケ仲間である仙道に会いに来たのだ。
仙道から流川の話を聞いたことで、色々な選手とバスケをすることが出来たため、そのお礼も兼ねていた。
「会いたかったー!あれから流川と勝負してみた?」
「うん!強かったし、うまかったよ!」
「だろ?アイツとの勝負は面白れぇんだ」
「それからね~」
今までの勝負について話し始める理緒。
嬉しそうな理緒の様子を見て仙道は、
「(理緒ちゃんの笑顔、久々で可愛すぎるな)」
理緒との再会を喜んでいた。
「日本の高校生にも強い人っているね!」
「本場アメリカにも負けないだろ?」
「あははっ!なにそれ~」
理緒はアメリカからの帰国子女だった。
アメリカのバスケチーム【バタフライ】に所属。
何度も最優秀選手として名を馳せた。
そんな彼女の野望は、バスケで強い人と勝負して勝つこと。
それゆえに現在は、クラブに所属してないのである。
「で?今日はどうしたの?」
仙道は体育館の隅に理緒を座らせた。
わざわざ陵南にまで来た理緒には、何か理由があるに違いないのだ。
「あのね」
仙道からの問いかけを待ってましたとばかりに、カバンの中から1冊のバスケ雑誌を取り出す。
そして付箋の貼ってあるページを開いた。
「ここの、山王っていう高校なんだけど・・・仙道君知ってる?」
「山王?知ってるも何も・・・高校バスケ界で知らない奴はいないから」
「え!?そーなの??」
雑誌を見ていた理緒の顔が、勢いよく仙道の方を向く。
不意打ちをくらう形となった仙道は、とっさに赤らんだ顔を隠すように腕で口元を覆いながら
「///・・・まぁ知らないのは桜木ぐらいだな」
「そんなに有名なんだ」
雑誌を見る理緒の目が輝いているように見えるのは、きっと気のせいではないだろう。
仙道は理緒が何を考えているのか手に取るようにわかるが、敢えて確認をしてみる。
「もしかして・・・勝負しに行こうとか思ってる?」
「うんっ!だってすごい強いって書いてあるよ?」
全国1位の高校ともなれば、もちろん雑誌の記事も山王への賛辞一色だった。
「(理緒ちゃんと山王・・・面白そうだな)」
仙道は密かにそう思った。
試合自体もそうだが、山王が理緒のプレーを見てどんな反応をするか・・・
そう考えただけで自分もついていきたいと思うほど、仙道は自分が興奮するのを感じた。
「まぁ折角来たんだし、俺と勝負していかない?」
親指でリングを指差しながら仙道が言った。
「えっ、でも邪魔にならない?」
「平気、平――」
「何がだ?仙道?」
「あ~・・先生・・」
声のする方へ向くと、そこには監督の田岡茂一と陵南バスケ部一同が立っていた。
「仙道!お前という奴は練習もせんで!」
「まぁまぁ」
「仙道!!」
怒られていることなどまったく気にも留めず、軽く頭をかきながら返事をする仙道。
その態度に田岡の怒りのボルテージがいつも通り高まっていくが、ふと違和感を感じた。
「・・・?君は・・・」
田岡が仙道の後ろに居た理緒に気付き、思わず凝視する。
「あの・・・」
練習をしていた他の部員たちも集まってきて、理緒の存在に気付き目をやる。
「「「「「(可愛い!)」」」」」
強豪バスケ部といえど、やはり男達なのである。
他校同様、理緒はまたしてもその容姿で、部員達の心を奪った。
「おい、仙道!こんな可愛い子と知り合いかよ!?」
越野が詰め寄る。
「仙道・・・ズルイ・・・」
福田がつぶやく。
「仙道にはいつも驚かされるな」
と、魚住。
「あ~・・まぁちょっと待って――」
仙道が周りを制止しようとした時、理緒を凝視していた田岡がふいに思い出したように言った。
「君は蓮見・・・蓮見理緒じゃないか?」
「えっ?・・あ、はい」
名前を言い当てた田岡を、部員は不思議そうな目で見る。
これには仙道もびっくりしたが、言い当てられた理緒は状況が飲み込めずキョトンとしていた。
「監督、知ってはるんですか?」
思わず彦一がメモ帳を開きながら問う。
「俺の間違いでなければ、君は【バタフライ】の・・・」
「元、ですけどね」
田岡の【バタフライ】という言葉に、バスケ部一同は驚いた。
バタフライといえば、バスケをしている者なら必ず知っている名門だからだ。
「それは俺も知らなかったな」
理緒に少し歩み寄りながら、仙道が言った。
「仙道君に言わなかったっけ?」
「理緒ちゃんはそういう事を自分から言わないから!」
「あははっ、ごめんね?」
知らなかったことを悔しそうな、寂しそうな表情で訴える仙道だったが、
「あっ!」
ふと何かを思い出したように田岡の方を向いて
「先生、今から理緒ちゃんと勝負しようと思ってて」
そうなのだ。
話を戻せば、仙道は理緒と勝負をしようとしていた。
「でも練習があるんじゃ・・」
「構わんよ」
理緒が遠慮がちに断ろうとすると、田岡が言った。
「生で本場のプレーが見られるんだ。ビデオなんかよりずっといい」
「よしっ、決まり!」
「あ、ありがとうございますっ!」
理緒のあまりに嬉しそうな満面の笑みに、田岡も思わず柔らかく微笑み返した。
