②_海南編
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海南大附属高校
この学校に突如転校してきた美少女、蓮見理緒。
理緒はついこの間までアメリカに住んでいた、いわゆる<帰国子女>だ。
「理緒、おっはよ」
「おはよー、茜」
「昨日は湘北高校に行ったんでしょ?どうだった??」
理緒と親友の茜は会うなり、興味津々といった様子で、昨日の勝負について聞いてきた。
「すっごいわくわくしたよ!面白い人たちばっかりだったし」
「流川君はどうだった?ほら、理緒と仲のいい・・あの・・陵南の仙道さんだっけ?が教えてくれた人」
流川の名前はすぐ出るのに、仙道のことはなぜか曖昧な茜の表現に苦笑しつつも
「うーん・・うまいし強かったよ?」
話しながら昨日の様子を思い出す。
試合はもちろん理緒が圧勝とも言える形で勝利したが、理緒は流川のプレーや流川自身に興味を持っていた。
「それに、やっぱ茜の言う通りかっこよかったー!」
「でっしょ!?理緒が言ってたから気になって調べたら、カッコイイって噂がもうすごかったもん!」
「ホント、噂に違わずだったよ」
すでにファンクラブが存在するレベルの人気を誇る流川。
彼がどれくらいカッコ良かったのか、どんな人だったのか、と茜からの質問攻めにあいながら、2人は校舎内へと入っていった。
―――
理緒達の教室が近づいてくると、突然教室内から声が聞こえてきた。
朝には不釣り合いなのか、それとも逆に朝から元気が良くていいのか・・。
声の主が誰か一瞬で分かるほどの勢いに、理緒と茜は呆れ顔で、思わず互いを見合わせた。
「まぁ俺が!海南バスケ部のスーパールーキーだからな!!」
「おいおい清田、自信満々だなぁ」
「当然!俺が入部し、神さんに牧さんがいる今年の夏は無敵!!」
「おぉ!頑張れよ、清田〜」
教室に入らなくても、どんな状況なのか、その情景が分かるくらいの盛り上がりを見せていた。
「…色々すごいね…」
「今日はやけに盛り上がってるよねー」
そんな清田の声がする教室内へ、ため息をつきながら理緒と茜は入っていく。
ガラっ
「おはよー、なんか朝から騒がしいね・・」
「おっ!理緒!!今日こそ俺と勝負しようぜ」
「えー、またその話??」
理緒は転校初日の自己紹介で『趣味・特技共にバスケです』と言ってしまったことで、毎日清田から誘いを受けていた。
当然清田はまだ理緒の実力を知らない。
「だって牧さんや神さんとは試合やったんだろ?」
「試合っていうか、1on1ね」
「俺にしたら同じ!つーかそもそも、あの2人が部員でもない上に、しかも女と試合をするなんて、俺の知る限りありえないんだよな」
清田が心底不思議そうな顔で理緒を見つめる。
そんな清田の視線を流すように、思わず目を逸らしながら苦笑した。
「あ、じゃあ私はラッキーだったんだねー」
「まぁそうか・・っておい!話が逸れてるから!!」
追いかけてくる清田を気にも留めず、理緒は軽く笑いながら席に着いた。
「俺としてはあの2人が勝負するくらいだからすげー気になって、どんな感じだったのか牧さんに聞いたんだけど、『おまえには蓮見との勝負は早すぎる』って言うだけなんだよなぁ」
「うーん…」
「だぁかぁらぁ!余計気になるってわけ」
「なるほどー」
ビシっと音が聞こえそうなほど、清田の指が理緒を指す。
思わず他人事のような相槌を返してしまったが、清田は気にも留めていないようで、少しだけ安堵した。
初めからまともに話を聞く気のない理緒は、その後も当たり障りのない頷きをしながら、朝から騒がしい清田を軽く流して、窓から外を見た。
今日は雲ひとつない快晴だ。
「(今日は翔陽に行って藤真さんに挑んでこようかなー)」
あまりに昨日の勝負が楽しかったからなのか、それともあまりにも天気が良すぎるからなのか。
理緒の気持ちはとても高揚していた。
「ねぇ、理緒?」
「ん?何??」
そこに女バスの友人が話しかけてきた。
機嫌の良さがにじみ出ている顔を隠すことなく向ける。
「女バスに入らない?趣味・特技がバスケで何で所属しないのよー!?」
「あっ・・はは」
「先輩にも誘ってって言われてるんだけど!」
こうして誘われるのは珍しくないことなのだが、理緒には入部する気などさらさらなかった。
なぜなら、日本の高校生でうまいと言われている人と戦いたい、勝ちたいという思いしかないから。
アメリカにいた頃はクラブに所属していたが、大会で頂点を極めたため、日本で部活に所属して試合に出るということに興味はないのだ。
「うーん・・考えとくよ」
「もういつもそれ!考えとくじゃなくて!」
.
この学校に突如転校してきた美少女、蓮見理緒。
理緒はついこの間までアメリカに住んでいた、いわゆる<帰国子女>だ。
「理緒、おっはよ」
「おはよー、茜」
「昨日は湘北高校に行ったんでしょ?どうだった??」
理緒と親友の茜は会うなり、興味津々といった様子で、昨日の勝負について聞いてきた。
「すっごいわくわくしたよ!面白い人たちばっかりだったし」
「流川君はどうだった?ほら、理緒と仲のいい・・あの・・陵南の仙道さんだっけ?が教えてくれた人」
流川の名前はすぐ出るのに、仙道のことはなぜか曖昧な茜の表現に苦笑しつつも
「うーん・・うまいし強かったよ?」
話しながら昨日の様子を思い出す。
試合はもちろん理緒が圧勝とも言える形で勝利したが、理緒は流川のプレーや流川自身に興味を持っていた。
「それに、やっぱ茜の言う通りかっこよかったー!」
「でっしょ!?理緒が言ってたから気になって調べたら、カッコイイって噂がもうすごかったもん!」
「ホント、噂に違わずだったよ」
すでにファンクラブが存在するレベルの人気を誇る流川。
彼がどれくらいカッコ良かったのか、どんな人だったのか、と茜からの質問攻めにあいながら、2人は校舎内へと入っていった。
―――
理緒達の教室が近づいてくると、突然教室内から声が聞こえてきた。
朝には不釣り合いなのか、それとも逆に朝から元気が良くていいのか・・。
声の主が誰か一瞬で分かるほどの勢いに、理緒と茜は呆れ顔で、思わず互いを見合わせた。
「まぁ俺が!海南バスケ部のスーパールーキーだからな!!」
「おいおい清田、自信満々だなぁ」
「当然!俺が入部し、神さんに牧さんがいる今年の夏は無敵!!」
「おぉ!頑張れよ、清田〜」
教室に入らなくても、どんな状況なのか、その情景が分かるくらいの盛り上がりを見せていた。
「…色々すごいね…」
「今日はやけに盛り上がってるよねー」
そんな清田の声がする教室内へ、ため息をつきながら理緒と茜は入っていく。
ガラっ
「おはよー、なんか朝から騒がしいね・・」
「おっ!理緒!!今日こそ俺と勝負しようぜ」
「えー、またその話??」
理緒は転校初日の自己紹介で『趣味・特技共にバスケです』と言ってしまったことで、毎日清田から誘いを受けていた。
当然清田はまだ理緒の実力を知らない。
「だって牧さんや神さんとは試合やったんだろ?」
「試合っていうか、1on1ね」
「俺にしたら同じ!つーかそもそも、あの2人が部員でもない上に、しかも女と試合をするなんて、俺の知る限りありえないんだよな」
清田が心底不思議そうな顔で理緒を見つめる。
そんな清田の視線を流すように、思わず目を逸らしながら苦笑した。
「あ、じゃあ私はラッキーだったんだねー」
「まぁそうか・・っておい!話が逸れてるから!!」
追いかけてくる清田を気にも留めず、理緒は軽く笑いながら席に着いた。
「俺としてはあの2人が勝負するくらいだからすげー気になって、どんな感じだったのか牧さんに聞いたんだけど、『おまえには蓮見との勝負は早すぎる』って言うだけなんだよなぁ」
「うーん…」
「だぁかぁらぁ!余計気になるってわけ」
「なるほどー」
ビシっと音が聞こえそうなほど、清田の指が理緒を指す。
思わず他人事のような相槌を返してしまったが、清田は気にも留めていないようで、少しだけ安堵した。
初めからまともに話を聞く気のない理緒は、その後も当たり障りのない頷きをしながら、朝から騒がしい清田を軽く流して、窓から外を見た。
今日は雲ひとつない快晴だ。
「(今日は翔陽に行って藤真さんに挑んでこようかなー)」
あまりに昨日の勝負が楽しかったからなのか、それともあまりにも天気が良すぎるからなのか。
理緒の気持ちはとても高揚していた。
「ねぇ、理緒?」
「ん?何??」
そこに女バスの友人が話しかけてきた。
機嫌の良さがにじみ出ている顔を隠すことなく向ける。
「女バスに入らない?趣味・特技がバスケで何で所属しないのよー!?」
「あっ・・はは」
「先輩にも誘ってって言われてるんだけど!」
こうして誘われるのは珍しくないことなのだが、理緒には入部する気などさらさらなかった。
なぜなら、日本の高校生でうまいと言われている人と戦いたい、勝ちたいという思いしかないから。
アメリカにいた頃はクラブに所属していたが、大会で頂点を極めたため、日本で部活に所属して試合に出るということに興味はないのだ。
「うーん・・考えとくよ」
「もういつもそれ!考えとくじゃなくて!」
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