彼････ケビンマスクは幼少の頃から、最強の正義超人になる為のスパルタ教育を父から受けていた。が、やがてそれに嫌気がさし反発し家を飛び出した。
まだ１０歳にも満たなかったが、ストリートファイトで生活費を得ながら路上生活を何年か続け、その強さに目をつけた悪行超人達の誘いで彼らの仲間となった。
住み処と鍛練の場はデーモン・プラントという彼らのアジト。
その昔、父とその仲間達が破滅に追い込んだ悪魔超人らの残党が、悪行超人と名を変えて再興したアジトである。
どこまでも正義に逆らいたいケビンには、うってつけの場所だった。
何年かそのアジト内で、悪行流の過酷な修行をし、ケビンも少年とはいえない年齢まで成長した。
悪行超人らの中でも基礎や才能が並大抵ではないケビンゆえ、頭角を現すまでそう時間はかからず、やがて仲間と共に正義超人らに戦いを仕掛けた。
正義超人を全滅させ人間を従わせ、現世を悪の世に染め替える為に････


悪行超人軍は、永く平和を保っていた地球各国の至る所で暴れ始めた。
狙うは彼らの前身である悪魔超人軍団を壊滅させた正義超人達。かつて活躍した正義超人は既に現役を引退し、人生も半ば過ぎの者ばかり。突然の悪行襲来には当然立ち向かったが成す術もなく敗北し、若手の育成に力を入れなかったことを後悔した。
正義超人達も人間達も、所謂『平和ボケ』していたというわけだが････このままでは人間達を守りきれないと、ケビンマスクの父・ロビンマスクを中心に、かつてのように策を練り始めるに至った。

そして今は廃校になっているレッスル星の正義超人大学校･ヘラクレス･ファクトリーを開校。
校長はロビンマスク。ラーメンマンやバッファローマン、ウルフマンやジェロニモ、その他有志が教官となり、有望そうな若手超人達を集めて猛特訓を開始した。
その中で卒業試験という名の、教官との試合に勝利した若手らが一期生として卒業。取り急ぎ悪行超人のアジトがある日本の各地に配属され駐屯するが････かつての英雄であるキン肉マンやテリーマンの息子らの怠慢により、悪行超人達に翻弄され続け････彼らに続き卒業した二期生が各駐屯地に配属されることとなり、そのため一期生と二期生の争いが勃発してしまった。
甚だ有事の際だというのに嘆かわしいことである。




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