「夏のメモリー」番外編


交換日記と連動した物語

【炒飯仮面―British superman in China―】




◆主題歌◆
(曲はボサノバ調)



※ズビズバ~タララーランララララ~マスク~マスク~ズビズバ~
繰返し5回


今夜あなたに私が作るソーセージ(sausage~ラララ)
いつものように太くて長いの(heavy~long~アア~)

※繰返し3回

セリフ
~美味しい?美味しくない?
毎日君のソーセージを食べたい言ったのだぁれ?
だぁれなのさああああああア―――――――あ、オレか
必殺!腸詰めブーメラン!~

※繰返し5回

もっと沢山愛して強く抱きしめて(hold me tight~ウウ-ン)
脱いだら素敵とってもグッドね(wonderful~good~アア~)

※繰返し3回

★チャーハン・マスク(ヘイ)
チャーハン・マスク(ヘイヘイ)
愛と平和のエロス(ヘイヘイホー)
仮面の中は超美形(キャー)
チャーハン・マスク(ヘイ)
チャーハン・マスク(ヘイ)
恋に一途なエロス(ヘイヘイホー)
盗んだ単車 超高価(ワオ)

※繰返し5回

セリフ
~足りない?欲張りだな
えっ?だ、ダメだ、よせ!早まるな!
そっそんなことっああああああア――――――でも、イイぜ
秘技!ウィンナー縛り!~


★繰返し

イケイケ(ラララ)ヤレヤレ(ラララ)
フランクフルト
アイツは(ウフフ)アイツは(エヘヘ)
チャーハン・マスク

※延々ずっと繰返し

セリフ
~炒飯カンケーないって?
フッ・・・だからどうした?
ガタガタぬかすんじゃねぇ~


締め
ズビズバ~ズビズバ~ケビビ~ン


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作詞・作曲・ギター/毛便
歌と台詞/炒飯仮面
演奏/ザ・ウィンナーズ
コーラス/ベルリンのいたいけな子供達

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【炒飯仮面―British superman in China―】


第1話 『秘密の修行』





暑いな、中国は。


機内から出るなりクラッときてタラップから転げ落ちそうになった。


太陽が黄色く見えるのはオレだけか?




誰かが空港まで迎えに来ると聞いていたが・・・・・・レジェンド直々のお出迎を受けては、さすがにもう引き返せないか。
何か嵌められた気分だ・・・・ブロと、彼に。





「無口だな。おまえは意外とよく喋ると聞いているが、人見知りするのか?」
「・・・かなり。だがそんなことより、暑いんだ・・・暑すぎて何も考えられない」
「真夏に来た以上は我慢しなさい。これでも今日は涼しい方だ」


嘘だろ?45℃のどこが涼しい?!


「・・・・レジェンド・ラーメンマン。オレは何をすればいいんだ?ブロ・・・いや、あの・・・・・ブロッケンJr.は貴方に訊けと言うだけで話してくれなかった」
「ははは、言い直さずともブロでいい。私はおまえたちのことを多少は知っている。無理も遠慮も要らんよ」


知っているのは知っていた。
ブロより先にダディが話したというのも。あのクソ親父は口が軽すぎて信用なんか出来ねぇ。


「・・・・で、オレは何を・・・?」
「修行に来たのだろう?中華料理の」
「本気でソッチだったのか・・・・冗談だと思っていた」
「話は一通り聞いたよ。おまえの作る炒飯はリゾットだとか、肉饅頭を白パンだと思い込み焼きそばを挟んで食うつもりだったとか、ラーメンの麺は茹ですぎてウドンにしてしまうとかな。更に外でサンマーメンを注文し、運ばれてきたものに秋刀魚が乗っていないと騒いだんだって?」
「う゛・・・・ち、チャーハンだけは違う!ブロの解凍が悪かったんだ!」
「まぁ、一般家庭で冷凍した炒飯を温めれば多少はベタつくが、リゾットになるまで水分は出ないはずだぞ?きちんと炒めていなかったんではないか?」
「・・・・ブロは、焦げたものが嫌いなんだ。食うとガンになると言っている。料理を焦がすと『俺を早死にさせたいのか』と怒り出す。最初に作った炒飯は焦げ付いて米が陸続きの下手なパエリアのようになってしまい、さんざん文句を言われた。以来、火加減に気を付けているがフライパン自体が苦手で・・・・・・」
「私に弁解しなくともいい。炒飯限定で言わせてもらえば、米を炊く時点で水分が多く、柔らかい白米だったかも知れない。柔らかく熱いままの飯を炒めればこびりついたり、火加減や油の量などでも変わってしまう。主婦でも店のような炒飯を作るのはなかなか難しいようだしな」
「さすが中国のレジェンド・・・詳しいな」
「私にはごく普通のことでしかない。欧州人より本場の者が無知でどうする。せっかくはるばる来たんだし、この機会に私の得意料理の中でもブロッケンが特に好きな中華料理を伝授しよう」
「炒飯以外も教えてくれるのか!?それは大変有り難い!ブロの好物となれば頑張るぞ!」
「よし。では帰ったらおまえの好きなものをご馳走しよう。その前に市場で買い物をするから荷物持ちを頼む」
「オーケィ、レジェンド・ラーメンマン!」



嫌々だったが来て良かった。
ブロが喜ぶ顔を見れるなら何でもやってやる。
結婚すればオレの立場は妻、料理上手な奥方を持つ旦那は浮気の確率が低い、と聞いたことがあるような・・・・・・とにかく幸せな家庭を築くのはオレの長年の夢!!

興奮のあまりか暑さは既にフッ飛んでいた。




―続く―

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※主題歌はボサノバっぽい曲で適当にメロディーつけて読んで下さい。
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