『BK交換日記~ギムナジウムより愛を込めて~』

さすがにキレた

◆投稿日時:2019-02-20 22:43:48

俺は50過ぎのおっさんだが、若者の言葉をあえて少し混ぜる。
「今日という今日はマジギレした。このクソが!クズ野郎!」
もちろんケビンに言いたいことだ。

午前中、10時頃だったかギムナジウムから電話があった。
教頭がまず経緯を大まかに話した後、ケビンのクラス担任に電話を代わらせ、面談に来るよう要請された。
話が大雑把すぎた為、奴が何を仕出かしたのか詳しく知ることは出来なかったが、夕刻に談話室で上級生と取っ組み合いの喧嘩をし、ケビンは無傷だが相手は手の指を2本脱臼したという。その程度で幸いとも言えるが、揉めた原因を二人とも黙秘している為に、教師達も対応に困っていると・・・・俺が保護者としてギムナジウムへ呼ばれるのは、ケビンに経緯を吐かせると共に、家庭での教育について話したいからだそうだ。
教育と言われても、ケビンはもう成人している上に超人としてはほぼ一人前。俺が奴を叱る時は悪ふざけが酷い時や我が儘すぎる時位で、子供に叱るのとは全く別物。まさか担任に向かって痴話喧嘩の内容を話すわけにはいかない・・・・これは本物の親であるロビンに行ってもらいたいと、つくづく思った。ロビンの教育に問題があったからケビンが家出、そしてグレたんだ。俺は関係ないだろうが!
今回は呼び出しに応じたが、次に何かあり同じような電話があれば、絶対ロビンに行かせる。

不愉快で面倒なことは早く済ませたいゆえ、金曜の午後に行くと答えておいた。
担任はケビンも同席させると言っていたが、会うのはその場だけだ。奴の部屋など見たくもない入りたくもない興味がない。
面談が終わり次第、即刻俺は帰る。

ケビン。
楽しみだとか嬉しいだとか、ふざけるのも大概にしろ。
俺に迷惑をかけたツケは倍にして払わせるからな。
ポエム?そんなのよりやるべき事は沢山あるだろうに。どうせ読まないから勝手にしやがれ。

せっかく暫く静かにゆっくり暮らせると思っていたというのに、あいつは本物の疫病神だ!

◆カテゴリ:ブロッケンJr.
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