溜め息ばかりだった

◆投稿日時：2019-01-21 21:48:30

もう何も書きたくないが、約束したからには書かねばならん。

昨夜は寝る前にケビンの日記を読んでおいて正解だった。だが知らぬふりをして寝室ですぐに両足を動かせぬよう荒縄で縛った。奴はギャーギャー叫んでいたが、それが我が家系特有のサディストの血を呼び覚ましてくれた。そう、手足を縛られた奴を見下ろした時の快感、優越感、これぞ快楽の極みではないかと思ったのだ。だが決してそれはおかしなプレイなどではない。単に保身の為だ。

さて、ケビン。「やんわりほんわり」で、あれだけ文句を垂れられるとは上等じゃないか。テメエ俺に喧嘩売ってんのか？
しかもあれを泣きながら書いていただと？チラッと見えたが口元は笑っていたし、肩もひくついていた。嘘も大概にしろ、笑いを堪えていたようにしか見えなかったぞ。
懲りずにおかしな妄想をしていたのだろうな、気色悪い奴め。

まあ今朝早くに出ていってくれたおかげで俺は疲れた分、ゆっくり１０時までベッドでゴロゴロ出来て良かった。
奴が起きたのも出掛ける前に声をかけてきたのも知っているが、俺はずっと寝たふりをしていた。だから顔すら見ていない。
また金曜の夜に帰ってくると思うと胃が痛いが････胃といえばケビンの奴、昨夜の夕飯で大量のテンプラを揚げやがって、少し胃もたれした。
更に今朝ダイニングへ行くと朝食の支度がしてあり、昨夜の残りのテンプラだらけだった。
そして冷蔵庫には、昼、夜、と付箋が付けられたテンプラ弁当が････捨てるのは勿体ないからと一応食ったが、あいつは俺を病気にさせたいのかと本気で苛ついた。しかも脂っこい白身魚のテンプラ多すぎだ！！せめてエビにしろ！
いや、この嫌がらせには参った。今度似たようなことをしやがったら亀甲縛りしてベランダから吊るしてやるからな！

また何かやらかして謹慎処分で帰れなくなることを願いつつも、とりあえず今は学業に勤しんでもらいたいものだ。
元はといえば、自分から行きたいとせがんだのだからな。
真面目にというより、「普通」に学生生活を堪能してもらいたいと思う。

◆カテゴリ：ブロッケンJr.