『BK交換日記~ギムナジウムより愛を込めて~』

何が予測だ馬鹿野郎

◆投稿日時:2019-01-19 21:12:28

ケビンの日記を先刻読んだ。
奴は自分に都合の良いおかしな予測だかを書いていたが、俺はあえて逆の行動をした。判っていたからな、俺の勘はなかなか鋭いぞ。
昨夜はケビンと何も無かった。話もろくにしなかった。寝るときはケビンが押し掛けてきて仕方なく一緒のベッドだったが、触れもせず「おやすみ」とだけ言い、俺はすぐに寝た。眠かったせいもあるが、とにかく奴の相手をしたくなかった。
今朝も「おはよう」のみ、朝飯の時も無言を貫き、「用事がある」とだけ告げて独りで車で本屋とカフェに行ってきた。車ならこの程度の雪など平気だ。

ケビン、残念だったな。
俺もこの週末をどうするか予め決めていた。いつものようにはいかないと思い知らせなければいけない。俺はそんなに優しくもなければ甘くもない。特に「おまえだけには」な。
赤の他人ならどうでもいいが、我が伴侶になろうとする相手には厳しく接しなければいかん。
ケビンが耐えられなければそれまでだ。いつでも別れてやる。

これに懲りたら二度とふざけたことを抜かすな。俺の言葉に対して挑戦的になるな。
淋しい週末でさぞ虚しかったろうが、灸をすえるには良い機会だったから俺は清々した。
そう、充分に満足させてもらったよ、ケビン。ありがとう。

さて今夜はどうするかな。
今朝、明日からの授業の為に午後には寮に帰れと言ったが、明日の始発で戻ると言い居座っている。
まだ少し何かを期待しているようだが、今回は無視だ無視。
明日から真面目に授業を受けつつ、まともな日記をつけることが出来たなら来週末は・・・・多少考えてやらんこともない。

◆カテゴリ:ブロッケンJr.
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