BK交換日記 ~ 夏のメモリー ~



◆投稿日時:2015-07-06 23:46:58

今日は書きたくない。
ケビンが今か今かと暇さえあれば見ているに違いないからだ。

だが放置すれば余計面倒になる。
とても嫌だが、いちいち細かく説明してやろう。

まず、一昨夜はおまえの知らない人間と飲んでいた。
俺が現役の頃に世話になったマスコミ関係者で、60代の既婚者、もちろん妻は異性で同性には無関心の愛妻家だ。
先月、おまえをジムに迎えに行く道でバッタリ会い、今度ゆっくり昔話でもしようと名刺をもらった。
それをふと思い出したと同時に良いことを思い付き・・・・・・まぁ、そんなこんなで誘ったわけだ。おまえならここまで話せば判るんではないか?俺の魂胆を。

今後の為に書くが、
俺は浮気などしない。
だが本気は有り得なくもない。
そこんとこよろしく!


さて、次に・・・いや、その前に、今日おまえの預け先から電話があった。
普段のおまえはどんな感じかと聞かれ、少し話したら妙に納得されてな。
かなり心配をかけていたようだが、何か身に覚えはないか?

すまん、いま一瞬おまえを疑った。許してくれ。
おかしな真似は『俺の為に慎んでくれている』に違いないというのに。


お詫びにというのも何だが、おまえの願いを聞いてやろう。

そちらの国で21時から22時の間、メールを1通受信するまで拒否の解除をする。
写真を送りたいなら送るといい。但し、本当に1通だけだ、添付忘れましたは通用しないぞ。
返事が必要なら、夜は何時まで起きているのか大体でいいから書いておけ。
その時間に俺から電話をする。制限時間は10分間、話したいことがあれば要点をまとめておくように。

おまえを蔑ろにした上、素行を疑ったりした俺の罪は重い。

なのに愚かな俺は昨夜、街へ出たついでに旅行会社でパンフレットを貰い、そろそろ新婚旅行はどこにするか決めようなんて考えていたんだ。
明日は指輪を見てこようとまで・・・・・笑いたければ笑うがいい。

こんな日記、書きたいわけがないだろう?
ああ、いかん。涙で画面が見えない。


最後に、修行は無駄にならんから続けて欲しい。



以上
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