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瀬名 眞白
いや、でも俺、さっき入ったしな…。

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鷹野 光星じゃあ、俺の背中を流してくれる?
そのときに話を聞かせて…? -
瀬名 眞白
ああ、それなら、もちろんいいぜ。

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と快諾して、光星のバスタイムに付き合った俺だったが――
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︙
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瀬名 眞白
(……このキスマークの数よ…)

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ベッドからそっと抜け出した俺は、洗面台の鏡で自分の上半身を見ながら苦笑を漏らす。
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浴室内とベッドの両方の場で、甘く激しく俺のことを抱いた光星は、
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俺の首筋、胸…広範囲にキスの赤い花びらのような痕を散らして、今は満足した無邪気な子どものようにスヤスヤと眠っていた。
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瀬名 眞白
(光星、酔っぱらったらキス魔になるんか…)

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さっきまでの互いの熱い絡みが脳裏を巡って、ぼんやりと思っていたが。
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瀬名 眞白
…、

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瀬名 眞白
(いやそれ、俺限定でな?!)

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途端にあらぬ危機感を感じて、ベッドで眠る光星に向けて注意喚起の眼差しを投げた。
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瀬名 眞白
(これからも付き合いで飲むことはあるだろうけど…、)

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無自覚なそのバグは、俺だけに限定発動で。
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酔っぱらった光星が他の人に対して『キス魔』になりませんように。
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瀬名 眞白
(…ま、俺だけだよな、光星…)

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深い眠りの中にいる光星を起こさないように、再びその隣に潜り込んだ俺は、
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目に映る滑らかな頬に小さくキスを落として静かに瞳を閉じた。
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瀬名 眞白
(…おやすみ、光星)

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鷹野 光星―――
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無自覚に、バグる。 END
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お・ま・け
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次の日のブランチタイム――
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鷹野 光星…!
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瀬名 眞白
…ん?どうした?

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鷹野 光星い、いや…、
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鷹野 光星(眞白の首筋のキスマーク…いくつかあるように見えるが…、)
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鷹野 光星(なぜあんなに…、)
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瀬名 眞白
(電子レンジ、ピッ)…~~♪

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鷹野 光星(まさか…、まさかだとは思うが、他の男と――)
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鷹野 光星(い…いや、眞白に限ってそんなことはありえないっ…)
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瀬名 眞白
…よっし、

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瀬名 眞白
キムチチャーハン、あったまったぞー。

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瀬名 眞白
ほら。
うまいから食べてみ?
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鷹野 光星あ、ああ…、ありがとう…。
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瀬名 眞白
飲み物、麦茶でいいか?

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鷹野 光星む、麦茶でいい…(しどろもどろ
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瀬名 眞白
(麦茶を注いで)……はい。ココ置くな?

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鷹野 光星う、うん、ありがとう。
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鷹野 光星……(もぐもぐ
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瀬名 眞白
……

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瀬名 眞白
(光星、めっちゃキョドッてるなあ)

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瀬名 眞白
(さっきから俺の首筋こっそり見てんのバレバレなんだけど)

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鷹野 光星…(もぐもぐ、チラッ
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瀬名 眞白
(上半身にも、光星がつけたキスマークが散らばってんだけどな…)

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鷹野 光星……(麦茶ごくごく…
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鷹野 光星……(再びもぐもぐ
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瀬名 眞白
…な、光星、

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鷹野 光星…うん…、?(もぐ…
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瀬名 眞白
昨日の夜、
光星が飲み会から帰ってきてから、俺とエッチしたの覚えてる?
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鷹野 光星……ああ、もちろん覚えてる。
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鷹野 光星それがどうかしたのか?
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瀬名 眞白
…、

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瀬名 眞白
別に。ふと思っただけ。

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鷹野 光星そ、そうか…(もぐもぐ…
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鷹野 光星(昨夜は俺と愛し合ったし…、)
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鷹野 光星(俺のいない間に他の男と――というわけではないよな…?)
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鷹野 光星(…な、なにを考えてるんだ俺は…、眞白が俺を裏切るようなことなんてしない)
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瀬名 眞白
(なるほど。ヤッたことは覚えてても、キスマークのことまでは記憶にねーのか…)

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瀬名 眞白
(見た目じゃ分かりにくかったけど、かなり酔ってたっぽいし…)

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鷹野 光星……(チラッ、もぐもぐもぐ…
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瀬名 眞白
(まだ気にしてる…)

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瀬名 眞白
(なんだこれ、気にしながらメシを食う小動物か?)

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瀬名 眞白
(…リス…、シマリスか?)

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鷹野 光星……(もぐもぐ、チラッ
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瀬名 眞白
(…ぐは、なにこれ、可愛すぎるんだけど)

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瀬名 眞白
…どう?キムチチャーハン、

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瀬名 眞白
うまい?

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鷹野 光星ん…、?
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鷹野 光星もちろん、すごくおいしいよ、ありがとう(もぐもぐもぐ…
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鷹野 光星眞白はほんとに料理が上手だ。
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瀬名 眞白
ありがと。

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鷹野 光星(…と言いつつ、)
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鷹野 光星(キスマークが気になって、いつもより味をしっかり堪能できない…)
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瀬名 眞白
(…頑張って取り繕ってんなー)

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鷹野 光星……(もぐもぐ…もぐもぐ…
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瀬名 眞白
(うー…マジで可愛い)

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鷹野 光星(キスマークのこと、どうやって切り出そうかな…。もしも嫌な返事が返ってきたら…)
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鷹野 光星(そう考えると怖くて聞けない…)
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鷹野 光星……(もぐもぐもぐ…
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瀬名 眞白
(たまらん…)

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瀬名 眞白
……、

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瀬名 眞白
(キスマークの犯人が光星だってこと、まだ内緒にしとこ♪)

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鷹野 光星……(もぐもぐ、チラッ
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瀬名 眞白
……(ニヤニヤ♪

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そんなこんなで、
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光星が眞白にキスマークを付けた張本人が自分だと知るのは、ここから1時間ほどたった後…
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お酒に強いはずの自分が仮面を剝がされるように、
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心の奥底に眠るある種の『独占欲』を初めて知ることになった、光星なのでした。
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おまけ 了
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【あとがき】まずは、お読みくださりありがとうございます(多謝♡
お酒に酔ったときの光星を書きました“φ(・ω・。*)カキカキ
ちょっと後半、すごく短くなってしまってすみませんσ( ̄∇ ̄; )
微エロ要素を入れようかなと思ったんですが、この前のお話でもちょっと書いたしなあと思ってやめまして、その分「おまけ」を入れてみました“φ(・ω・。*)カキカキカキカキ -
光星は酔っぱらうと、眞白につきまといます笑
眞白が、『保育士さんみたい』だと作中で感じていますが、実はちょっと違って、光星の中で『納得しないと』おそらく眞白から離れません。
今回も、最初はお風呂で背中を流してもらいながら、眞白の一日をきちんと聞き取り調査?をしていました笑 -
そして、本能の赴くままに眞白を甘く激しく蹂躙しちゃう♡
光星はお酒が強いのでほとんど酩酊することがないのですが、
<潜在意識にある『独占欲』がゆるゆるっと出てきちゃう=行為のときにキスマークを付けまくる>…になっちゃうんですね。
そしてそのキスマーク=独占欲のことは、お酒で記憶が飛ばないはずの光星は忘れちゃってるという…w -
いつもより激しくもある攻めの光星に、眞白はドギマギしたのではないかと思います……ちょっと、PODCASTに書いてみようかな笑
眞白が光星にお風呂で話を聞かせてほしいと言われたとき、
『俺もう入ったしな』的なことをサラッと切り返しましたが、この部分、眞白の根がドライなところが出ましたw -
ここが他の勝生や逆に光星だったら「いいよ」とだけ答えて、一緒にお風呂に入るだろうなと、書きながら思いました“φ(・ω・。*)カキカキカキカキ
碧芭だったらたぶん、
『えー、僕もう先に入っちゃったよ。言ってくれたら待ってたのにー。…でも、もう一度入る♪』…って言いそうだなw -
ちなみに、眞白が酔ったときどうなるのかのお話は、勝生視点のEPISODE【ひらがなのキミ】で書いてますので、まだご覧になっていない方はぜひ♪
眞白もまた違った意味でヤバイです、お酒に酔うと笑 -
エピソード話、みなさんに楽しんでもらえると嬉しいです♡
ゆさみん
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