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武藤 勝生じゃあ、眞白に用事で来たってわけじゃないんですね?
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鷹野 光星ん?…ああ。
瀬名はもうとっくに帰ってると思っていたから。 -
鷹野 光星でも…、
たまたま教室に窓の施錠の確認に来てよかった。 -
鷹野 光星今日はこのクラスで国語の授業がなかったし、瀬名の顔をほとんど見れてなかったんだけど、
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鷹野 光星今、見ることができたから満足したよ。
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瀬名 眞白
…えっ、

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鷹野 光星一日に一度は瀬名の顔を見ないと、やっぱり調子が出ないな。
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鷹野 光星俺も武藤のように同じクラスの学生だったら、ずっと瀬名のそばにいられるのに。
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瀬名 眞白
…―――

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武藤 勝生ヤバイ…先生、ストレートすぎる。
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鷹野 光星…、確かにそうか…。
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鷹野 光星吐き出しても大丈夫なところでは、つい素直になりすぎてしまうのかもしれない。
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武藤 勝生いいんですけどね。
でも、聞いてる僕が照れちゃいますよ……って、 -
武藤 勝生眞白?
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瀬名 眞白
…おう、…。

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喰らった。
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喧嘩で喰らうパンチよりも強い威力の、鷹野のストレートな言葉。
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甘美な痛みが、じわる。
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武藤 勝生あっ…と、いました、ここに純情な男が。
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瀬名 眞白
…っ、うるせーよ、別に俺――

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鷹野 光星やっぱり可愛いな、瀬名は。
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武藤 勝生昔から照れ屋なのは変わらないですよ。
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鷹野 光星そうなのか。
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武藤 勝生でも、ここまで可愛い眞白は、僕も初めて見ましたけどね。
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瀬名 眞白
…二人してなにを納得した風に喋ってんだっ。

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瀬名 眞白
おとなしく黙ってたらぺらぺらとっ。

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鷹野のまっすぐな言葉、めっちゃ嬉しいけど、なんか悔しい。
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瀬名 眞白
……、

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このまま『照れ屋』と『可愛い』だけで終われるか。
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俺だってぶちまけてやる。
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瀬名 眞白
あのさ。

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瀬名 眞白
「可愛い」だの「照れ屋」だの、

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瀬名 眞白
こんな俺を見ていいのは鷹野だけだから。

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鷹野 光星…―――
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瀬名 眞白
俺の全部、鷹野限定。

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武藤 勝生おー!
眞白も言うときは言うじゃん! -
瀬名 眞白
当然。

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全力でドヤ顔。
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鷹野 光星…、
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武藤 勝生…あ。
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武藤 勝生今度は鷹野先生が照れてる。
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瀬名 眞白
(ふっ、俺だってその気になれば…な)

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瀬名 眞白
……、

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ふと我に返ると、『なんの応戦だ』とは思うが。
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でも、俺の一撃にすぐに頬を赤らめた鷹野こそ、大人なのに可愛い人だ。
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武藤 勝生らぶらぶだねー!
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恋情のラリーに挟まれた勝生が、楽しそうにヒュッと軽快な口笛を吹いた。
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