2-7 いきなりかよ、あぶねーな。

  • 不意に、そんな俺たちに絡んでくる声。

  • -

    こいつ…どっかで見たことあると思ったら、

  • -

    おまえ、[#ruby=佐倉_さくら#]中の瀬名だろ?

  • 瀬名 眞白

    …、

  • 予想外に振られた懐かしい呼び名に内心で少し驚きながら、優等生風の右側を陣取っているヤンチャ風を見据える。

  • 瀬名 眞白

    だったら、なに?

  • -

    こんなとこにいたのか…。

  • -

    中学卒業した後、姿見ねえからどこ行ったのかと思ってたら…、

  • -

    お偉い学校の生徒かよ。

  • 瀬名 眞白

    …あー…もしかして俺って、実は結構有名?

  • 瀬名 眞白

    おまえ、ボコった相手の中にいたっけ?

  • 瀬名 眞白

    俺はおまえのことなんて、全然覚えてねーけど。

  • -

    …、

  • 瀬名 眞白

    あれ?
    なんだよ、動揺してんじゃん。

  • 瀬名 眞白

    嬉しくねーのかよ、気になってた俺と再会できて。

  • 瀬名 眞白

    …それともあれか?
    もしかして…戦意喪失か?

  • -

    ち、ちげーよ!

  • 瀬名 眞白

    おお…!
    俺の過去って、わりと幅が効くんだな。

  • -

    違うって言ってんだろーがっ!

  • 瀬名 眞白

    いやいや、思いっきりビビってんじゃん。

  • --

    ね、何者?こいつ。

  • -

    あ、ああ…、
    今は晴蘭にいるけど、中学のときの瀬名は荒れててさ、

  • -

    俺らの中学のヤツらともしょっちゅう喧嘩してたんだよ。

  • --

    …へえ、そうなんだ。

  • --

    こんな進学校で意外な人物発見…か。

  • --

    ね?
    佐倉中出身の…元不良の瀬名くん?

  • フッと短く笑った刹那、

  • 《 ビュン―――!! 》

  • 優等生風は、持っていたペットボトルを俺に向けて力任せに投げつけた。

  • 瀬名 眞白

    …!!

  • 風を切ってすっ飛んできたソレを、寸分の狂いなく裏拳で弾き飛ばす。

  • 瀬名 眞白

    いきなりかよ、あぶねーな。

  • --

    …!

  • 瀬名 眞白

    まだほとんど中身残ってんじゃん。もったいねーことすんなよ。

  • --

    …おまえ…、

  • 瀬名 眞白

    なーに?

  • 瀬名 眞白

    ぶち当たると思った?この俺に?

  • 瀬名 眞白

    当たるわけねーだろ、そんなとろいスピードで。

  • --

    …クッ、っ、こっちは3人いるんだからな!

  • 瀬名 眞白

    だからなんだよ、

  • 瀬名 眞白

    たったの3人だろーが。

  • -

    瀬名ぁ…、

  • -

    今日はおまえをボコボコにしてやっから!

  • 瀬名 眞白

    上等!

  • 瀬名 眞白

    サンドバッグになんのは、おまえらだ!!

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