ウシジマくん呟き
社長と呼ばせて
2026/01/22 01:10完全性癖。
柄崎が社長の代用品を求める内容。
柄崎視点。
報われてない。
「お疲れ様でしたー!」
事務所のドアを閉めると、社長の返事はなかった。
前は、少なくとも頷くくらいはしてくれてたのに。
(……なんか最近、冷てぇ気がすんだよな)
思ってしまった時点で、もうダメだったのかもしれない。
仕事でミスしたわけじゃない。
でも会話は業務的で、視線は合わない。
社長にとっては「いつも通り」でも、
柄崎にとっては、「何かが変わった」ようにしか思えなかった。
(……俺、もう要らねぇのかな)
社長は言わない。
そもそも、何かあっても言ってくれるタイプじゃない。
だからこそ、不安がどんどん膨らんでいった。
その夜、ひとりで酒を飲んだ。
そんなに酔うつもりじゃなかった。
でも、隣の席の男が声をかけてきた。
「疲れてんな。上司、冷たいのか?」
なんでそれを、と思った。
でも反論もできなかった。
「……俺、なんか……構ってほしかったんスかね」
冗談っぽく言ったつもりだった。
けど、男は笑わなかった。
「お前の上司…、社長って、“言わなくても察しろ”ってタイプだろ?」
「優しいけど、不親切ってやつだ」
ドンピシャすぎて、笑えなかった。
「……似てんだよ。お前の社長と、俺」
そう言って、男は煙草に火をつけた。
「で、今のお前は……そういう奴に、見捨てられそうになってんだろ」
視線が合った。
肩を掴まれた。
椅子に軽く押し戻される。
「男でもいいのか?」
「……いいわけねぇだろ」
「でも、“されるなら構わねぇ”って顔には見えた」
ドクンと、喉の奥で音が鳴った。
逃げようと思えば、できたはずだった。
でも――
「……このままここじゃマズいし……行くか?」
そう言って立ち上がった男の背中を、
柄崎の脚は、拒めなかった。
(……社長じゃねぇのに)
(……でも、さっき……ほんの一瞬だけ……)
あの時、煙草を咥えながらこちらを見下ろした顔が――ほんの数秒だけ、社長に、見えた。
冗談じゃない。
そんなわけねぇ。
でも、その一瞬が、
身体の判断を奪うには十分すぎた。
逃げられなかった。
逃げなかった。
気づいた時には、もうベッドの上だった。
ホテルのベッドで、
男の体温に押し潰されながら、
俺は社長の名前を呼んでいた。
「社長……社長……もっと……」
喉が震えた。
身体が、勝手に受け入れていた。
違うって、わかってる。
腕も、声も、動きも、ぜんぶ違ぇ。
でも、もう止まらなかった。
腰を掴まれて、
奥を抉られるたびに、
目の奥が熱くなって、
視界がぼやけた。
「……ああ、…社長……」
「俺、こんなに……」
誰に言ってるのか、自分でもわからなかった。
快感と罪悪感が混ざって、涙が止まらなかった。
もう何も感じたくなかった。
でも、奥を叩かれるたびに脳が焼けて、
快感だけが残って、背中はベッドに沈んでいく。
それだけでよかった。
それしか、なかった。
終わったあと、シーツを握りしめたまま、
喉の奥で言葉が詰まった。
「……社長、すみません……」
「俺、ほんと、最低だ……」
あんなに忠義だと思ってたのに。
社長だけが全てだったはずなのに。
いま、俺の身体は、
“社長じゃない誰か”の温もりに満たされている。
吐き気がした。
でも、心のどこかでは――
「……社長、気づいてくれねぇかな……」
なんて、
一番惨めな期待までしていた。
柄崎が社長の代用品を求める内容。
柄崎視点。
報われてない。
「お疲れ様でしたー!」
事務所のドアを閉めると、社長の返事はなかった。
前は、少なくとも頷くくらいはしてくれてたのに。
(……なんか最近、冷てぇ気がすんだよな)
思ってしまった時点で、もうダメだったのかもしれない。
仕事でミスしたわけじゃない。
でも会話は業務的で、視線は合わない。
社長にとっては「いつも通り」でも、
柄崎にとっては、「何かが変わった」ようにしか思えなかった。
(……俺、もう要らねぇのかな)
社長は言わない。
そもそも、何かあっても言ってくれるタイプじゃない。
だからこそ、不安がどんどん膨らんでいった。
その夜、ひとりで酒を飲んだ。
そんなに酔うつもりじゃなかった。
でも、隣の席の男が声をかけてきた。
「疲れてんな。上司、冷たいのか?」
なんでそれを、と思った。
でも反論もできなかった。
「……俺、なんか……構ってほしかったんスかね」
冗談っぽく言ったつもりだった。
けど、男は笑わなかった。
「お前の上司…、社長って、“言わなくても察しろ”ってタイプだろ?」
「優しいけど、不親切ってやつだ」
ドンピシャすぎて、笑えなかった。
「……似てんだよ。お前の社長と、俺」
そう言って、男は煙草に火をつけた。
「で、今のお前は……そういう奴に、見捨てられそうになってんだろ」
視線が合った。
肩を掴まれた。
椅子に軽く押し戻される。
「男でもいいのか?」
「……いいわけねぇだろ」
「でも、“されるなら構わねぇ”って顔には見えた」
ドクンと、喉の奥で音が鳴った。
逃げようと思えば、できたはずだった。
でも――
「……このままここじゃマズいし……行くか?」
そう言って立ち上がった男の背中を、
柄崎の脚は、拒めなかった。
(……社長じゃねぇのに)
(……でも、さっき……ほんの一瞬だけ……)
あの時、煙草を咥えながらこちらを見下ろした顔が――ほんの数秒だけ、社長に、見えた。
冗談じゃない。
そんなわけねぇ。
でも、その一瞬が、
身体の判断を奪うには十分すぎた。
逃げられなかった。
逃げなかった。
気づいた時には、もうベッドの上だった。
ホテルのベッドで、
男の体温に押し潰されながら、
俺は社長の名前を呼んでいた。
「社長……社長……もっと……」
喉が震えた。
身体が、勝手に受け入れていた。
違うって、わかってる。
腕も、声も、動きも、ぜんぶ違ぇ。
でも、もう止まらなかった。
腰を掴まれて、
奥を抉られるたびに、
目の奥が熱くなって、
視界がぼやけた。
「……ああ、…社長……」
「俺、こんなに……」
誰に言ってるのか、自分でもわからなかった。
快感と罪悪感が混ざって、涙が止まらなかった。
もう何も感じたくなかった。
でも、奥を叩かれるたびに脳が焼けて、
快感だけが残って、背中はベッドに沈んでいく。
それだけでよかった。
それしか、なかった。
終わったあと、シーツを握りしめたまま、
喉の奥で言葉が詰まった。
「……社長、すみません……」
「俺、ほんと、最低だ……」
あんなに忠義だと思ってたのに。
社長だけが全てだったはずなのに。
いま、俺の身体は、
“社長じゃない誰か”の温もりに満たされている。
吐き気がした。
でも、心のどこかでは――
「……社長、気づいてくれねぇかな……」
なんて、
一番惨めな期待までしていた。
