ウシジマくん呟き

社長の介抱2

2026/01/19 00:43
「横になってください。楽になります」

「……だりぃ」

「じゃあ、俺が社長を少し支えます。」

柄崎はそっと社長の背に手を添える。少し間を置いて、社長はゆるく顔をそむけたまま体を預けた。

「……ベッドに行きましょう、社長」

「……歩ける」

「知ってます。でも、寄りかかってくれたら助かります」

社長大人しく軽く柄崎の肩に体を預ける。

無言のまま、二人でゆっくりと寝室へ向かう。

ベッドに腰を下ろした社長に、柄崎はそっと布団をかけた。

「もう少し、寝やすくしますか」

「……いちいち、うるせぇ」

「うるさくしてるわけじゃないですよ。……うれしいだけです」

「なにが」

「社長にしていること、ちゃんと受けてくれてるのが」

社長は目を閉じたまま、ふっと短く息をついた。

「あっそ」

「どう思われてもいいっすよ」

布団をかけ終えた柄崎が腰を上げようとした瞬間、社長の手が布の端を軽くつかむ。

「……どこ行くんだよ」

その声は低く、けれど命令でも引き止めでもない。

柄崎は目を瞬かせて、小さく笑った。

「どこにも行きません。そばにいます」

社長は何も返さず、ただ毛布をゆっくり引き寄せる。

それが肯定か否定かは、最後まで言わなかった。

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