ウシジマくん呟き
わざとらしい
2026/01/13 13:08居酒屋のカウンター。
柄崎は完全に出来上がっていて、グラスを持つ手もおぼつかない。
「いや〜、久しぶりだったわぁ……風俗。やっぱ定期的に行かねぇとダメっすね」
へらへら笑いながら言う柄崎に、隣で黙って酒を飲んでいた社長が、ちらりと横目をやる。
「……良かったのか」
低く、短い一言。
問いというより、確認に近い。
「はい! そりゃもう……めちゃくちゃっすよ!」
柄崎は大げさに両手を広げ、声も無駄にでかい。
「もう何が何だか分かんなくて、夢みたいで――」
そこまで言ったところで、社長のグラスがコトと音を立ててカウンターに置かれた。
「……ふーん」
それだけ。
声はいつも通り平坦なのに、空気が一瞬だけ重くなる。
柄崎は気づかない。
酔ってるから。
「いやマジで、今回行った場所は金払う価値ありますよ社長! 行きます?」
「行かねぇよ」
即答。
「別に興味ねぇし」
そう言って、社長は煙草に火をつける。
煙を吐く横顔は、ほんの少しだけ機嫌が悪そうだった。
柄崎はようやく違和感に気づいて首をかしげる。
「……あれ? 社長、なんか怒ってます?」
「怒ってねぇ」
「でも今ちょっと——」
「飲むなら黙って飲め」
ぴしゃり。
柄崎は「っす……」と小さくなり、グラスに視線を落とす。
社長はそれを一瞥してから、煙草を灰皿に押しつけた。
(……めちゃくちゃ、ね)
心の中でだけ、反芻する。
それ以上は、何も言わなかった。
ヤンデレがヤンデレを飼え!(?)
柄崎は完全に出来上がっていて、グラスを持つ手もおぼつかない。
「いや〜、久しぶりだったわぁ……風俗。やっぱ定期的に行かねぇとダメっすね」
へらへら笑いながら言う柄崎に、隣で黙って酒を飲んでいた社長が、ちらりと横目をやる。
「……良かったのか」
低く、短い一言。
問いというより、確認に近い。
「はい! そりゃもう……めちゃくちゃっすよ!」
柄崎は大げさに両手を広げ、声も無駄にでかい。
「もう何が何だか分かんなくて、夢みたいで――」
そこまで言ったところで、社長のグラスがコトと音を立ててカウンターに置かれた。
「……ふーん」
それだけ。
声はいつも通り平坦なのに、空気が一瞬だけ重くなる。
柄崎は気づかない。
酔ってるから。
「いやマジで、今回行った場所は金払う価値ありますよ社長! 行きます?」
「行かねぇよ」
即答。
「別に興味ねぇし」
そう言って、社長は煙草に火をつける。
煙を吐く横顔は、ほんの少しだけ機嫌が悪そうだった。
柄崎はようやく違和感に気づいて首をかしげる。
「……あれ? 社長、なんか怒ってます?」
「怒ってねぇ」
「でも今ちょっと——」
「飲むなら黙って飲め」
ぴしゃり。
柄崎は「っす……」と小さくなり、グラスに視線を落とす。
社長はそれを一瞥してから、煙草を灰皿に押しつけた。
(……めちゃくちゃ、ね)
心の中でだけ、反芻する。
それ以上は、何も言わなかった。
ヤンデレがヤンデレを飼え!(?)
