ウシジマくん呟き
社長と映画4
2026/03/22 00:40上映開始。
館内は暗くなる。
スクリーンに光が広がる。
重低音。
爆発音。
最初から派手なシーン。
舞台は都市。
テロ組織に占拠されたビル。
主人公は元軍人。
単独で潜入して、
仲間を救出する話。
銃撃。
格闘。
爆破。
途中で裏切り者も出てくる。
最後は屋上。
ヘリと、爆発寸前のビル。
派手なアクションの連続。
館内。
柄崎はポップコーンをつまみながら観ている。
時々、スクリーンに集中して、手が止まる。
その横から、すっと伸びる手。
社長。
無言でポップコーンを取る。
また戻る。
また伸びる。
何度か繰り返される。
柄崎は気づいてるけど、なにも言わない。
むしろ少し嬉しそう。
中盤。
銃撃戦。
主人公が
狭い通路で撃ち合うシーン。
柄崎が少し前のめりになる。
目がしっかりスクリーンに向いている。
息を少し詰める。
その様子を、社長がちらっと見る。
暗闇の中で。
(……わかりやすい)
少しだけ思う。
(こいつらしいな)
また画面に視線を戻す。
上映終了。
館内が明るくなる。
エンドロール。
柄崎は少し余韻に浸ったまま。
立ち上がる。
外に出る。
ロビー。
人が流れていく。
柄崎はすぐ社長を見る。
「どうでした?」
目が少し輝いてる。
社長は短く答える。
「普通」
柄崎は笑う。
「ですよね」
でもすぐ続ける。
「でも結構面白かったっすよね」
歩きながら。
柄崎はまた話す。
「お前、いつもそうなのか」
社長の声。
柄崎が振り向く。
「なにがっすか?」
社長は少しだけ眉を寄せる。
「女とデートする時」
柄崎は少し笑う。
「あー」
少し考える。
「いや、もう少しおとなしいっすよ」
それから、少しだけ照れたように。
「社長とだから楽しくて」
社長は何も言わない。
柄崎は続ける。
「どこのシーン好きでした?」
社長を見る。
キラキラした目。
余韻に浸っている顔。
社長は少し考えもせずに言う。
「撃ち合うとこ」
半分適当。
でも柄崎はすぐ反応する。
「やっぱりかー!」
嬉しそう。
「そこいいっすよね!」
そのまま歩いていると、
売店が目に入る。
パンフレット。
グッズ。
柄崎が指さす。
「なんか見ていきます?」
そのまま吸い寄せられるように入る。
社長は後ろからついていく。
柄崎は棚を見ている。
そこで手が止まる。
小さなマスコット。
映画の中で、
主人公が携帯につけていたやつ。
柄崎はそれを手に取る。
しばらく見る。
何も言わず、二つ取る。
会計。
戻ってくる。
社長の前に立つ。
ひとつ差し出す。
「社長、これ」
社長は見る。
「なんだよ」
柄崎は笑う。
「映画で主人公が携帯につけてたじゃないっすか
」
社長はすぐ言う。
「……つけねーぞ」
柄崎は気にしない。
「仕事用の携帯ならいいじゃないっすか」
自分のを軽く揺らす。
「俺はつけますよ」
少し嬉しそうに。
社長はそれを一度見る。
受け取るか少しだけ迷う。
それから、無言で取りポケットに入れた。
館内は暗くなる。
スクリーンに光が広がる。
重低音。
爆発音。
最初から派手なシーン。
舞台は都市。
テロ組織に占拠されたビル。
主人公は元軍人。
単独で潜入して、
仲間を救出する話。
銃撃。
格闘。
爆破。
途中で裏切り者も出てくる。
最後は屋上。
ヘリと、爆発寸前のビル。
派手なアクションの連続。
館内。
柄崎はポップコーンをつまみながら観ている。
時々、スクリーンに集中して、手が止まる。
その横から、すっと伸びる手。
社長。
無言でポップコーンを取る。
また戻る。
また伸びる。
何度か繰り返される。
柄崎は気づいてるけど、なにも言わない。
むしろ少し嬉しそう。
中盤。
銃撃戦。
主人公が
狭い通路で撃ち合うシーン。
柄崎が少し前のめりになる。
目がしっかりスクリーンに向いている。
息を少し詰める。
その様子を、社長がちらっと見る。
暗闇の中で。
(……わかりやすい)
少しだけ思う。
(こいつらしいな)
また画面に視線を戻す。
上映終了。
館内が明るくなる。
エンドロール。
柄崎は少し余韻に浸ったまま。
立ち上がる。
外に出る。
ロビー。
人が流れていく。
柄崎はすぐ社長を見る。
「どうでした?」
目が少し輝いてる。
社長は短く答える。
「普通」
柄崎は笑う。
「ですよね」
でもすぐ続ける。
「でも結構面白かったっすよね」
歩きながら。
柄崎はまた話す。
「お前、いつもそうなのか」
社長の声。
柄崎が振り向く。
「なにがっすか?」
社長は少しだけ眉を寄せる。
「女とデートする時」
柄崎は少し笑う。
「あー」
少し考える。
「いや、もう少しおとなしいっすよ」
それから、少しだけ照れたように。
「社長とだから楽しくて」
社長は何も言わない。
柄崎は続ける。
「どこのシーン好きでした?」
社長を見る。
キラキラした目。
余韻に浸っている顔。
社長は少し考えもせずに言う。
「撃ち合うとこ」
半分適当。
でも柄崎はすぐ反応する。
「やっぱりかー!」
嬉しそう。
「そこいいっすよね!」
そのまま歩いていると、
売店が目に入る。
パンフレット。
グッズ。
柄崎が指さす。
「なんか見ていきます?」
そのまま吸い寄せられるように入る。
社長は後ろからついていく。
柄崎は棚を見ている。
そこで手が止まる。
小さなマスコット。
映画の中で、
主人公が携帯につけていたやつ。
柄崎はそれを手に取る。
しばらく見る。
何も言わず、二つ取る。
会計。
戻ってくる。
社長の前に立つ。
ひとつ差し出す。
「社長、これ」
社長は見る。
「なんだよ」
柄崎は笑う。
「映画で主人公が携帯につけてたじゃないっすか
」
社長はすぐ言う。
「……つけねーぞ」
柄崎は気にしない。
「仕事用の携帯ならいいじゃないっすか」
自分のを軽く揺らす。
「俺はつけますよ」
少し嬉しそうに。
社長はそれを一度見る。
受け取るか少しだけ迷う。
それから、無言で取りポケットに入れた。
