ウシジマくん呟き
社長と映画2
2026/03/19 09:56昼前。
映画館の前。
人はまだまばら。
ポスターの前を通る人も、
買い物ついでみたいな顔をしている。
その入口の横で、柄崎は立っている。
携帯を見る。
11:02
待ち合わせは、12時。
柄崎はもう一度携帯を見る。
まだ時間は動いていない。
ポケットにしまう。
少し歩く。
また携帯を見る。
「……まだかぁ」
小さく呟く。
実際にはまだ
1時間近くある。
来たのはかなり早い。
楽しみにしすぎて、落ち着かなかった。
家にいてもそわそわするだけだったから、結局ここに来てしまった。
柄崎はポスターを見る。
あの爆発しているやつ。
銃。
炎。
ヘリ。
「社長こういうのどう思うんだろ」
少し笑う。
また携帯を見る。
11:07
「時間進まねぇ…」
そのとき。
遠くの通りに、見覚えのある背の高い影。
黒い服。
歩き方。
社長。
柄崎の顔がぱっと明るくなる。
思わず身体が前に出る。
ほとんど反射みたいに
駆け寄る。
「社長!」
社長が少し目を上げる。
柄崎が目の前に立つ。
息が少し弾んでいる。
社長は眉を寄せる。
「……早ぇな」
柄崎は少し照れた顔で笑う。
「今日楽しみすぎて、あんま眠れなかったっすよ」
少し頭をかく。
「つい早く来ちゃいました」
社長は小さく息を吐く。
「ガキかよ」
柄崎は笑う。
「ですよね…」
それでも嬉しそう。
二人で並んで歩く。
映画館の入口へ。
柄崎は社長の隣。
自然と距離が近い。
「結構派手な映画っぽいですよ」
「爆発とかすごいっすよね」
「ポスター見ました?」
社長はポケットに手を入れたまま。
少しダルそうに歩く。
「……あまり期待してねぇよ」
柄崎は笑う。
「俺はちょっと楽しみっす」
それから少ししてまた言う。
「社長と映画って初めてですよね」
社長は何も言わない。
柄崎はそのまま続ける。
「なんか変な感じっすけど」
少し照れたように笑う。
「でも嬉しいっす」
社長は横目で一瞬だけ柄崎を見る。
嬉しそうに
ずっと話している。
子供みたいに。
社長は小さく息を吐く。
「……本当にお前は、うるせぇな」
でも、歩く速度は
柄崎に合わせて
少しゆっくりだった。
映画館の前。
人はまだまばら。
ポスターの前を通る人も、
買い物ついでみたいな顔をしている。
その入口の横で、柄崎は立っている。
携帯を見る。
11:02
待ち合わせは、12時。
柄崎はもう一度携帯を見る。
まだ時間は動いていない。
ポケットにしまう。
少し歩く。
また携帯を見る。
「……まだかぁ」
小さく呟く。
実際にはまだ
1時間近くある。
来たのはかなり早い。
楽しみにしすぎて、落ち着かなかった。
家にいてもそわそわするだけだったから、結局ここに来てしまった。
柄崎はポスターを見る。
あの爆発しているやつ。
銃。
炎。
ヘリ。
「社長こういうのどう思うんだろ」
少し笑う。
また携帯を見る。
11:07
「時間進まねぇ…」
そのとき。
遠くの通りに、見覚えのある背の高い影。
黒い服。
歩き方。
社長。
柄崎の顔がぱっと明るくなる。
思わず身体が前に出る。
ほとんど反射みたいに
駆け寄る。
「社長!」
社長が少し目を上げる。
柄崎が目の前に立つ。
息が少し弾んでいる。
社長は眉を寄せる。
「……早ぇな」
柄崎は少し照れた顔で笑う。
「今日楽しみすぎて、あんま眠れなかったっすよ」
少し頭をかく。
「つい早く来ちゃいました」
社長は小さく息を吐く。
「ガキかよ」
柄崎は笑う。
「ですよね…」
それでも嬉しそう。
二人で並んで歩く。
映画館の入口へ。
柄崎は社長の隣。
自然と距離が近い。
「結構派手な映画っぽいですよ」
「爆発とかすごいっすよね」
「ポスター見ました?」
社長はポケットに手を入れたまま。
少しダルそうに歩く。
「……あまり期待してねぇよ」
柄崎は笑う。
「俺はちょっと楽しみっす」
それから少ししてまた言う。
「社長と映画って初めてですよね」
社長は何も言わない。
柄崎はそのまま続ける。
「なんか変な感じっすけど」
少し照れたように笑う。
「でも嬉しいっす」
社長は横目で一瞬だけ柄崎を見る。
嬉しそうに
ずっと話している。
子供みたいに。
社長は小さく息を吐く。
「……本当にお前は、うるせぇな」
でも、歩く速度は
柄崎に合わせて
少しゆっくりだった。
