リアタイ
◯
2026/06/19 10:03また⋯あの黒い毛虫がいた。
ケム子とあきお 〜運命の朝〜
(朝の並木道。木漏れ日。スローテンポのサックス。)
あきお 「あっー!」
(道端の植え込みに、見覚えのある黒いもふもふ。)
ケム子 「あら。」
あきお 「あなた……あの時の……。」
ケム子 「どうも。」
(しばし沈黙。)
あきお 「ど、どうも……。」
(風が吹く。)
場面変わり
(ベンチのそば。二人で話している。)
ケム子 「へー、あきおさんっていうんですね。」
あきお 「はい。」
ケム子 「ここを毎朝通るんですね。」
あきお 「ええ。会社がこっちなんで。」
ケム子 「申し遅れましたが、私はケム子です。」
あきお 「ケム子さん。」
ケム子 「お仕事は……何を?」
あきお 「ええ、まあちょっと……色々ですよ。」
ケム子 「ふふっ。」
あきお 「なんです?」
ケム子 「いえ、秘密の多い方なのね。」
あきお 「そんな大したもんじゃないですよ。」
ケム子 「そうですか。」
(少し間。)
ケム子 「なんかちょっと怖そうっていうか、話しかけづらそうな方だったけど……。」
あきお 「え?」
ケム子 「印象変わりました。」
あきお 「そうですか。」
ケム子 「あ、失礼だったかしら。」
あきお 「いや、よく言われます。」
(前髪を触る。)
あきお 「髪色、暗いほうが似合うかな……。」
ケム子 「見てみたいな。」
(二人、吹き出す。)
あきお 「ははっ。」
ケム子 「あははは。」
(少し沈黙。)
ケム子 「でも。」
あきお 「はい?」
ケム子 「見た目だけで判断しちゃ駄目ですね。」
あきお 「……。」
ケム子 「私も毛虫だから、よく避けられるんです。」
あきお 「……。」
ケム子 「悲しいもんですよ。」
あきお 「僕は避けませんよ。」
(ケム子、少し驚く。)
ケム子 「え?」
あきお 「だって、こうして話してみたら。」
ケム子 「……。」
あきお 「案外、いい人……じゃなくて。」
ケム子 「毛虫です。」
あきお 「いい毛虫だなって。」
ケム子 「それ、褒めてます?」
あきお 「多分。」
(昭和ドラマ特有の気まずい沈黙)
ナレーション 「この時、あきおはまだ知らなかった。 ケム子との出会いが、自分の人生を大きく変えることになるとは――。」
テレレレレ〜ン(意味深なエレキギター)
つづく
じゃない?(昭和ドラマ見すぎだろ)
ケム子とあきお 〜運命の朝〜
(朝の並木道。木漏れ日。スローテンポのサックス。)
あきお 「あっー!」
(道端の植え込みに、見覚えのある黒いもふもふ。)
ケム子 「あら。」
あきお 「あなた……あの時の……。」
ケム子 「どうも。」
(しばし沈黙。)
あきお 「ど、どうも……。」
(風が吹く。)
場面変わり
(ベンチのそば。二人で話している。)
ケム子 「へー、あきおさんっていうんですね。」
あきお 「はい。」
ケム子 「ここを毎朝通るんですね。」
あきお 「ええ。会社がこっちなんで。」
ケム子 「申し遅れましたが、私はケム子です。」
あきお 「ケム子さん。」
ケム子 「お仕事は……何を?」
あきお 「ええ、まあちょっと……色々ですよ。」
ケム子 「ふふっ。」
あきお 「なんです?」
ケム子 「いえ、秘密の多い方なのね。」
あきお 「そんな大したもんじゃないですよ。」
ケム子 「そうですか。」
(少し間。)
ケム子 「なんかちょっと怖そうっていうか、話しかけづらそうな方だったけど……。」
あきお 「え?」
ケム子 「印象変わりました。」
あきお 「そうですか。」
ケム子 「あ、失礼だったかしら。」
あきお 「いや、よく言われます。」
(前髪を触る。)
あきお 「髪色、暗いほうが似合うかな……。」
ケム子 「見てみたいな。」
(二人、吹き出す。)
あきお 「ははっ。」
ケム子 「あははは。」
(少し沈黙。)
ケム子 「でも。」
あきお 「はい?」
ケム子 「見た目だけで判断しちゃ駄目ですね。」
あきお 「……。」
ケム子 「私も毛虫だから、よく避けられるんです。」
あきお 「……。」
ケム子 「悲しいもんですよ。」
あきお 「僕は避けませんよ。」
(ケム子、少し驚く。)
ケム子 「え?」
あきお 「だって、こうして話してみたら。」
ケム子 「……。」
あきお 「案外、いい人……じゃなくて。」
ケム子 「毛虫です。」
あきお 「いい毛虫だなって。」
ケム子 「それ、褒めてます?」
あきお 「多分。」
(昭和ドラマ特有の気まずい沈黙)
ナレーション 「この時、あきおはまだ知らなかった。 ケム子との出会いが、自分の人生を大きく変えることになるとは――。」
テレレレレ〜ン(意味深なエレキギター)
つづく
じゃない?(昭和ドラマ見すぎだろ)