桜雨
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部活終了後、それぞれが部室で着替えながら雑談をしていると珍しく起きているジローは相変わらずテンション高い
「今日は頑張ったC〜!跡部もそう思うでしょ!」
「あぁ?まぁそうだな…一睡もしてなかったんじゃねぇの?」
「いやいや、基準おかしいだろ」
苦笑を浮かべる跡部と宍戸に忍足が顔を向ける
「花岡ちゃんが来たからってテンション上がりすぎやろ」
「A〜、そんなことないC〜」
そう言いながらも自覚はあるのだろう
へへ、と笑いながら頭をかき、その姿に忍足は目を細める
「花岡さんって、あの花岡彩先輩ですか」
「なんや鳳も知ってるんかいな…掲示板見たんか?」
「あ、いえ。掲示板関係なく俺…あと日吉も知ってます」
「え、なんで知ってるんだよ」
この氷帝学園は生徒の数も多い
その中で学年も違う為よっぽどのことがなければ会う機会は少ないだろう
だが鳳はキラキラとした目で日吉を見れば面倒臭そうに溜息を吐く
「…前、助けてもらったことがあるんですよ…ガラの悪い連中から」
そう、それは大体3ヶ月前に部活がコート整備の為休みだったとき鳳とスポーツショップへ行った
その帰りに道、いかにも不良ですという容姿のやつに絡まれたのだ
氷帝の制服を着ていれば目立つ
「ボンボンなんだから少しぐらい恵んでくれたっていーじゃねぇか」
5人ほどの不良に囲まれてしまい周りに助けを求めようにも皆遠巻きに見ているだけ
「(…やっかいだな…ここで問題起こしたら出場停止にもなりかねない)」
チラリと鳳を見ると同じ事を思っているのか困り顔でこちらを見ている
「(俺はともかく鳳はレギュラーに選ばれたばかり……面倒なことになった)」
いっそお金を渡すか…しかし渡してしまったららまた絡まれるだろう
ここはもう古武術で…
『なにしてる?』
「あぁ?なんだ嬢ちゃん?」
静かな声に顔を向ければ氷帝の制服を身に包んだ女子生徒
銀髪で容姿の整ってるその人は無表情でこちらを見る
『友達?』
「いえ…」
「ちょーっとお金恵んでほしくてお願いしてたんだ…あ、お嬢ちゃんでもいいんだぜ?…お嬢ちゃん可愛いし、他のことでもお願いしようかな…いーこと教えてやるよ」
な、と女子生徒の肩に手を置けばギャハハハ、と笑い出した男達に鳳も目を見開き口を開こうとする
しかし
「いだだだだだ」
「「?!」」
『下衆が』
女子生徒は表情変わらず肩に置かれた手を捻り上げている
痛みに悶えている不良を見下ろし手を離せばドサリと倒れる男
「てめぇ!女だからって容赦しねぇぞ!」
「危ない!」
周りの男達が怒声をあげ女子生徒に殴りかかり鳳が声をあげるも
「ぇ…」
流れるような動きで女子生徒が不良達に触れると次々に膝から崩れ落ちていく
「なにが…」
その光景に鳳がポツリと呟くも自分には見えていた
次々に急所となる場所に手刀を食らわせていくのを
「凄い…」
無意識の内に呟いた言葉に鳳はコクコクと頷いている
それからは早かった
崩れ落ちていく男達を尻目に女子生徒は通報し、来た警察に事情を説明すれば男達は連れてかれた
「あ、あの!」
不良達も警察も居なくなって一段落すると鳳が声をかける
「あの、ありがとうございました」
『気にしないで…気を付けて帰りなね』
それじゃ、と手を上げて背中を向けた女子生徒の後ろ姿に鳳が「日吉」自分を呼び顔を向ければキラキラした目でこちらを見ており眉を潜める
「カッコよすぎない?!宍戸さんみたい!!なにあの人!先輩だよね、きっと…ぁあ!」
「叫ぶな!今度はなんだ」
テンション高く話していたかと思えばいきなり大声を出され思わずビクつき鳳の足を蹴る
「名前!!聞き忘れた!!!」
「学校で探せばいいだろ」
容姿も良い、鳳と同じ銀髪の女子生徒なんてすぐに見つかるだろう
そう伝えれば鳳は大きく頷いた
「今日は頑張ったC〜!跡部もそう思うでしょ!」
「あぁ?まぁそうだな…一睡もしてなかったんじゃねぇの?」
「いやいや、基準おかしいだろ」
苦笑を浮かべる跡部と宍戸に忍足が顔を向ける
「花岡ちゃんが来たからってテンション上がりすぎやろ」
「A〜、そんなことないC〜」
そう言いながらも自覚はあるのだろう
へへ、と笑いながら頭をかき、その姿に忍足は目を細める
「花岡さんって、あの花岡彩先輩ですか」
「なんや鳳も知ってるんかいな…掲示板見たんか?」
「あ、いえ。掲示板関係なく俺…あと日吉も知ってます」
「え、なんで知ってるんだよ」
この氷帝学園は生徒の数も多い
その中で学年も違う為よっぽどのことがなければ会う機会は少ないだろう
だが鳳はキラキラとした目で日吉を見れば面倒臭そうに溜息を吐く
「…前、助けてもらったことがあるんですよ…ガラの悪い連中から」
そう、それは大体3ヶ月前に部活がコート整備の為休みだったとき鳳とスポーツショップへ行った
その帰りに道、いかにも不良ですという容姿のやつに絡まれたのだ
氷帝の制服を着ていれば目立つ
「ボンボンなんだから少しぐらい恵んでくれたっていーじゃねぇか」
5人ほどの不良に囲まれてしまい周りに助けを求めようにも皆遠巻きに見ているだけ
「(…やっかいだな…ここで問題起こしたら出場停止にもなりかねない)」
チラリと鳳を見ると同じ事を思っているのか困り顔でこちらを見ている
「(俺はともかく鳳はレギュラーに選ばれたばかり……面倒なことになった)」
いっそお金を渡すか…しかし渡してしまったららまた絡まれるだろう
ここはもう古武術で…
『なにしてる?』
「あぁ?なんだ嬢ちゃん?」
静かな声に顔を向ければ氷帝の制服を身に包んだ女子生徒
銀髪で容姿の整ってるその人は無表情でこちらを見る
『友達?』
「いえ…」
「ちょーっとお金恵んでほしくてお願いしてたんだ…あ、お嬢ちゃんでもいいんだぜ?…お嬢ちゃん可愛いし、他のことでもお願いしようかな…いーこと教えてやるよ」
な、と女子生徒の肩に手を置けばギャハハハ、と笑い出した男達に鳳も目を見開き口を開こうとする
しかし
「いだだだだだ」
「「?!」」
『下衆が』
女子生徒は表情変わらず肩に置かれた手を捻り上げている
痛みに悶えている不良を見下ろし手を離せばドサリと倒れる男
「てめぇ!女だからって容赦しねぇぞ!」
「危ない!」
周りの男達が怒声をあげ女子生徒に殴りかかり鳳が声をあげるも
「ぇ…」
流れるような動きで女子生徒が不良達に触れると次々に膝から崩れ落ちていく
「なにが…」
その光景に鳳がポツリと呟くも自分には見えていた
次々に急所となる場所に手刀を食らわせていくのを
「凄い…」
無意識の内に呟いた言葉に鳳はコクコクと頷いている
それからは早かった
崩れ落ちていく男達を尻目に女子生徒は通報し、来た警察に事情を説明すれば男達は連れてかれた
「あ、あの!」
不良達も警察も居なくなって一段落すると鳳が声をかける
「あの、ありがとうございました」
『気にしないで…気を付けて帰りなね』
それじゃ、と手を上げて背中を向けた女子生徒の後ろ姿に鳳が「日吉」自分を呼び顔を向ければキラキラした目でこちらを見ており眉を潜める
「カッコよすぎない?!宍戸さんみたい!!なにあの人!先輩だよね、きっと…ぁあ!」
「叫ぶな!今度はなんだ」
テンション高く話していたかと思えばいきなり大声を出され思わずビクつき鳳の足を蹴る
「名前!!聞き忘れた!!!」
「学校で探せばいいだろ」
容姿も良い、鳳と同じ銀髪の女子生徒なんてすぐに見つかるだろう
そう伝えれば鳳は大きく頷いた