桜雨
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「(まじかよ…)」
「これで花岡が有名な理由がわかったんじゃねぇの?」
跡部と一緒に掲示板を見た宍戸は頷くしかなかった
目の前には今期のテスト上位者の名前で花岡の名前が跡部と忍足の間…2位の位置にあったのだ
「花岡が有名なのはこれだけじゃねぇけどな…いつも無表情でこの結果見ても喜んでる様子もねぇし誰かと話してるのを見たこともねぇ。…でもお前等と関わりがあるなんてな」
面白いじゃねぇの、と嫌な笑みを浮かべる跡部に宍戸は眉を上げる
「彩が喋らないのは昔っから…頼むから彩の迷惑になるようなことはするなよ」
「お前等の幼馴染を邪推に扱うわけねぇだろうが」
ククと笑う跡部に宍戸は内心溜息を吐いた
次に宍戸が彩を見かけたのは渡り廊下だった
「やめてください!!」
「ちょっと位いーじゃねぇか」
「離してください!」
いきなり大きな声が聞こえなんだ、とそちらに顔を向けると男子生徒が女子生徒の腕をつかんでいる
それを振り払おうと女子生徒が叫び男が無理矢理引っ張っている
遠巻きに同じように騒ぎを聞きつけた野次馬が集まりはじめている
「(…やばくねぇか)」
男の方は同学年で氷帝に似つかわしくないほど素行が悪いと有名だったはず
跡部を呼ぶか、と携帯を取り出したとき宍戸の横を銀の髪が通り過ぎる
「彩?」
「いいから来いって言ってんだろ!」
「ゃ、っ」
男が無理矢理引っ張ったのか女子生徒がよろけてしまう
転ぶ、と誰もが思ったがその前に女子生徒を抱きかかえるように支える存在…彩だった
「なんだてめぇ、邪魔すんな」
『………』
男の腕を無理矢理女子生徒から離し庇うように前に立つ彩は男を一瞥すると背後の女子生徒を見る
『…大丈夫?』
「は、はい、」
『手が赤い…保健室にいって手当てしてもらって』
特に感情もなく淡々と言う彩に安堵からか女子生徒は頷く
「無視するんじゃねぇ!」
「彩!!」
腹を立てた男が彩の後頭部目掛けて拳を振り上げるのを見て思わず叫ぶと彩は男の方に体を向け溜息を吐く
「ぇ」
男は何故か仰向けで倒れており何が起こったのか分からないでいる
宍戸も周りもあっという間の出来事に唖然とする
彩は向かってくる拳を受け流しそのまま腕を取り投げたのだ
所謂背負投げ
『…ねぇ、』
ビクッ
男は仰向けのまま茫然としているも彩の声にびくつき見ればなんの感情もない表情でこちらを見下ろしている
『きみ、なにが「なんの騒ぎだ!」…』
彩が声をかけようとするもその前に跡部の声が響きそちらに顔を向ける
こちらに向かってきた跡部は状況を見て溜息を吐くと倒れている男を連れて行くように言いその背中を見送る
「跡部」
「宍戸か、なにがあった」
「実は…」
跡部に駆け寄った宍戸が今起きたことを説明しているのを横目に彩は背後にいた被害者の女子生徒に顔を向けると友達らしき子も隣にいる
『君はこの子の友達だね?』
「はいっ」
『一緒に保健室に行ってあげて……怖かったね、後で話を聞きに行くかもしれないけどもうここは大丈夫だから』
頭一つ分小さな頭に手を当てポンポンと叩けば何故か顔を赤くした女子生徒は頷く
「助けてくれてありがとうこざいました」
『ん、』
彩が小さく頷くと頭を下げて去っていく女子生徒を見送る
他の生徒達も動き始めたとき彩、と宍戸に呼ばれ顔を向けると跡部と2人してこちらを見ている
「跡部が彩からも話聞きたいってよ」
「これで花岡が有名な理由がわかったんじゃねぇの?」
跡部と一緒に掲示板を見た宍戸は頷くしかなかった
目の前には今期のテスト上位者の名前で花岡の名前が跡部と忍足の間…2位の位置にあったのだ
「花岡が有名なのはこれだけじゃねぇけどな…いつも無表情でこの結果見ても喜んでる様子もねぇし誰かと話してるのを見たこともねぇ。…でもお前等と関わりがあるなんてな」
面白いじゃねぇの、と嫌な笑みを浮かべる跡部に宍戸は眉を上げる
「彩が喋らないのは昔っから…頼むから彩の迷惑になるようなことはするなよ」
「お前等の幼馴染を邪推に扱うわけねぇだろうが」
ククと笑う跡部に宍戸は内心溜息を吐いた
次に宍戸が彩を見かけたのは渡り廊下だった
「やめてください!!」
「ちょっと位いーじゃねぇか」
「離してください!」
いきなり大きな声が聞こえなんだ、とそちらに顔を向けると男子生徒が女子生徒の腕をつかんでいる
それを振り払おうと女子生徒が叫び男が無理矢理引っ張っている
遠巻きに同じように騒ぎを聞きつけた野次馬が集まりはじめている
「(…やばくねぇか)」
男の方は同学年で氷帝に似つかわしくないほど素行が悪いと有名だったはず
跡部を呼ぶか、と携帯を取り出したとき宍戸の横を銀の髪が通り過ぎる
「彩?」
「いいから来いって言ってんだろ!」
「ゃ、っ」
男が無理矢理引っ張ったのか女子生徒がよろけてしまう
転ぶ、と誰もが思ったがその前に女子生徒を抱きかかえるように支える存在…彩だった
「なんだてめぇ、邪魔すんな」
『………』
男の腕を無理矢理女子生徒から離し庇うように前に立つ彩は男を一瞥すると背後の女子生徒を見る
『…大丈夫?』
「は、はい、」
『手が赤い…保健室にいって手当てしてもらって』
特に感情もなく淡々と言う彩に安堵からか女子生徒は頷く
「無視するんじゃねぇ!」
「彩!!」
腹を立てた男が彩の後頭部目掛けて拳を振り上げるのを見て思わず叫ぶと彩は男の方に体を向け溜息を吐く
「ぇ」
男は何故か仰向けで倒れており何が起こったのか分からないでいる
宍戸も周りもあっという間の出来事に唖然とする
彩は向かってくる拳を受け流しそのまま腕を取り投げたのだ
所謂背負投げ
『…ねぇ、』
ビクッ
男は仰向けのまま茫然としているも彩の声にびくつき見ればなんの感情もない表情でこちらを見下ろしている
『きみ、なにが「なんの騒ぎだ!」…』
彩が声をかけようとするもその前に跡部の声が響きそちらに顔を向ける
こちらに向かってきた跡部は状況を見て溜息を吐くと倒れている男を連れて行くように言いその背中を見送る
「跡部」
「宍戸か、なにがあった」
「実は…」
跡部に駆け寄った宍戸が今起きたことを説明しているのを横目に彩は背後にいた被害者の女子生徒に顔を向けると友達らしき子も隣にいる
『君はこの子の友達だね?』
「はいっ」
『一緒に保健室に行ってあげて……怖かったね、後で話を聞きに行くかもしれないけどもうここは大丈夫だから』
頭一つ分小さな頭に手を当てポンポンと叩けば何故か顔を赤くした女子生徒は頷く
「助けてくれてありがとうこざいました」
『ん、』
彩が小さく頷くと頭を下げて去っていく女子生徒を見送る
他の生徒達も動き始めたとき彩、と宍戸に呼ばれ顔を向けると跡部と2人してこちらを見ている
「跡部が彩からも話聞きたいってよ」