桜雨
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「ホンマに彩は物事はっきり言うんやなぁ噂通りや」
彩からちゃん付けは止めろ、花岡か彩にしろと言われ迷わず名前呼びにすることにした忍足は目の前で気持ちよさそうに風を受けている人物に言う
それを受け彩は忍足の方に顔を向ける
『下手に取り繕って一々蕁麻疹出すわけにはいかないからね』
「なに考えとるか分からんし」
『忍足はズケズケ言うね…表情に出ないのは昔から…それに君に言われる筋合いはないと思うけど』
彩の言葉にそれもそうか、と隠すことなく欠伸をする彼女を見る
話してるときに心を読もうにも、表情から汲み取ろうにも何も分からなかった
彼女の言葉一つ一つが直球で本心だからだ
鳳と同じ銀髪で耳にはピアスがあり容姿は整っている
目を細め風を受けている姿は絵画のような儚さもある
「…綺麗やな」
『?何か言ったかい?』
無意識に呟いてしまったのか忍足の言葉に首を傾げれば忍足はハッとしたように首を振る
「な、なんもあらへん…あぁ、そうや…」
『?』
「マネージャー、やらへん?」
『………は?』
忍足の言葉に彩は訝しげに眉を上げる
そりゃ、彩を警戒しテニス部から排除しようとしていた人物が今度は引き入れようとしているからだ
『馬鹿なのかい?君は』
「ゔ…ほんま俺の早とちりは謝る…でも、俺達に彩が必要やと思ったんや」
『その心は』
「俺等に媚びないからや」
確かに今までのマネージャーはイケメン揃いのメンバーに気に入られようと媚びて仕事もろくにしてなかったと聞いた
『君等に興味ない人たちは沢山居るとおもうが』
「それはそうやけど、仕事出来る出来ないが出てくるやろ?…あの部室を綺麗にした彩だからこそ頼んでるんや…運動神経もいつも上位やし器用そうやし」
『それに私は女のいざこざは勘弁なんだ…私がもしマネージャーをやったとしよう。それを気に入らなかった女子が私の所にやってくる…私は口も手も手加減は出来ない』
物騒な事を言っている自覚はあるが、体質上文句を言われたらハッキリ返して泣かせる可能性しかない
手を出されたら出されたで反撃にでてしまうだろう
「それはこの学園の女子生徒が彩をマネージャーとして認めたらええってことやな?」
『そういうことになるが学園に女子生徒が何人いるか分かっているのか』
「当たり前やろ…というより自分、その様子じゃどれだけ人気があるか知らんやろうな…まぁ見れば分かるか…それじゃ、俺は戻るわ。ジロー達にも謝らなあかんし…やることも出来たからな…マネージャーの件考えといてな…」
何やらブツブツ言っていた忍足だったがよっこいしょ、と立ち上がり手を上げて去っていくのを見送れば何なんだ、と彩も立ち上がった
彩からちゃん付けは止めろ、花岡か彩にしろと言われ迷わず名前呼びにすることにした忍足は目の前で気持ちよさそうに風を受けている人物に言う
それを受け彩は忍足の方に顔を向ける
『下手に取り繕って一々蕁麻疹出すわけにはいかないからね』
「なに考えとるか分からんし」
『忍足はズケズケ言うね…表情に出ないのは昔から…それに君に言われる筋合いはないと思うけど』
彩の言葉にそれもそうか、と隠すことなく欠伸をする彼女を見る
話してるときに心を読もうにも、表情から汲み取ろうにも何も分からなかった
彼女の言葉一つ一つが直球で本心だからだ
鳳と同じ銀髪で耳にはピアスがあり容姿は整っている
目を細め風を受けている姿は絵画のような儚さもある
「…綺麗やな」
『?何か言ったかい?』
無意識に呟いてしまったのか忍足の言葉に首を傾げれば忍足はハッとしたように首を振る
「な、なんもあらへん…あぁ、そうや…」
『?』
「マネージャー、やらへん?」
『………は?』
忍足の言葉に彩は訝しげに眉を上げる
そりゃ、彩を警戒しテニス部から排除しようとしていた人物が今度は引き入れようとしているからだ
『馬鹿なのかい?君は』
「ゔ…ほんま俺の早とちりは謝る…でも、俺達に彩が必要やと思ったんや」
『その心は』
「俺等に媚びないからや」
確かに今までのマネージャーはイケメン揃いのメンバーに気に入られようと媚びて仕事もろくにしてなかったと聞いた
『君等に興味ない人たちは沢山居るとおもうが』
「それはそうやけど、仕事出来る出来ないが出てくるやろ?…あの部室を綺麗にした彩だからこそ頼んでるんや…運動神経もいつも上位やし器用そうやし」
『それに私は女のいざこざは勘弁なんだ…私がもしマネージャーをやったとしよう。それを気に入らなかった女子が私の所にやってくる…私は口も手も手加減は出来ない』
物騒な事を言っている自覚はあるが、体質上文句を言われたらハッキリ返して泣かせる可能性しかない
手を出されたら出されたで反撃にでてしまうだろう
「それはこの学園の女子生徒が彩をマネージャーとして認めたらええってことやな?」
『そういうことになるが学園に女子生徒が何人いるか分かっているのか』
「当たり前やろ…というより自分、その様子じゃどれだけ人気があるか知らんやろうな…まぁ見れば分かるか…それじゃ、俺は戻るわ。ジロー達にも謝らなあかんし…やることも出来たからな…マネージャーの件考えといてな…」
何やらブツブツ言っていた忍足だったがよっこいしょ、と立ち上がり手を上げて去っていくのを見送れば何なんだ、と彩も立ち上がった