桜雨
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忍足がジローに謝ろうと教室に行くも会えず
いつも居る屋上に足を向ける
廊下を歩いているだけで女子の黄色い声が響き内心イライラしながら屋上に続く階段を上がり扉を開ける
気持ちの良い風が髪を撫で目を細め目当ての人物を探そうと辺りを見渡すと少し離れた場所で壁に寄りかかり座っている銀髪が見え思わず固まる
その膝には目当ての人物が横になっている
「………俺、わけわからなくなったC…」
ジローの声が響き忍足は気付かれないように死角となる場所に身を潜める
『…急に教室に来たかと思ったら泣いてるし、皆びっくりしてたよ』
ジローの頭を撫でながら言う彩
『…話はわかったよ…でもどうする?私が本当にジロ達に取り入ろうと近づいてるとしたら』
「…あり得ないC」
『ジロは私を信じすぎだろう…ジロや亮、岳も格好良くなったからね…他にも生徒会長も丸眼鏡も美形だしイケメン揃いだ…私も女子だ。イケメンは目の保養になるから近づきたくなる気持ちも分かる』
彩の言葉に忍足は内心舌打ちをする
ほらみたことか…
ジローを連れ出そうと飛び出そうとするもジローはムクリと起き上がり彩の方に体を向ける
「嘘だC!」
『なんでそんな事が分かる』
「分かるよ!だって、ほら…また蕁麻疹が出てる」
『………』
蕁麻疹…?
「まだ治ってないんだね…」
『こればっかりはね…医師にも匙を投げられたくらいだし』
自分の腕を見て呟く彩と心配そうなジロー
遠目から見ても分かるほどに出ている蕁麻疹は酷い
「…なんや、それ…」
思わず飛び出して呟いた言葉に2人の視線がこちらに向かれる
「忍足…何しにきたんだC…」
「ジローに謝りに来たんやけど…それより大丈夫なんか、それ」
「忍足には関係ないC」
医者の息子としてもそうじゃなくても酷いそれに声をかけるもジローは顔を険しくして彩を庇うように立ち上がる
『ジロ』
大丈夫だから、と彩も立ち上がり頭を撫で忍足に顔を向ける
『今回の件、私も絡んでいるんだろう?少し、話をしようか』
納得いかない慈郎はでも、と食い下がるも彩は忍足の目を見る
なんの感情も読めない瞳に彩は自分と似てるな、と思う
『丸眼鏡君もそれでいいね?』
「かまへん」
「ジロ、さっきも言ったけど私が関わってくるなら私が直接話せばいいこと…ジロが泣く姿なんて見たくないんだ」
彩が慈郎の頭を撫でながら言えば渋々頷いた
いつも居る屋上に足を向ける
廊下を歩いているだけで女子の黄色い声が響き内心イライラしながら屋上に続く階段を上がり扉を開ける
気持ちの良い風が髪を撫で目を細め目当ての人物を探そうと辺りを見渡すと少し離れた場所で壁に寄りかかり座っている銀髪が見え思わず固まる
その膝には目当ての人物が横になっている
「………俺、わけわからなくなったC…」
ジローの声が響き忍足は気付かれないように死角となる場所に身を潜める
『…急に教室に来たかと思ったら泣いてるし、皆びっくりしてたよ』
ジローの頭を撫でながら言う彩
『…話はわかったよ…でもどうする?私が本当にジロ達に取り入ろうと近づいてるとしたら』
「…あり得ないC」
『ジロは私を信じすぎだろう…ジロや亮、岳も格好良くなったからね…他にも生徒会長も丸眼鏡も美形だしイケメン揃いだ…私も女子だ。イケメンは目の保養になるから近づきたくなる気持ちも分かる』
彩の言葉に忍足は内心舌打ちをする
ほらみたことか…
ジローを連れ出そうと飛び出そうとするもジローはムクリと起き上がり彩の方に体を向ける
「嘘だC!」
『なんでそんな事が分かる』
「分かるよ!だって、ほら…また蕁麻疹が出てる」
『………』
蕁麻疹…?
「まだ治ってないんだね…」
『こればっかりはね…医師にも匙を投げられたくらいだし』
自分の腕を見て呟く彩と心配そうなジロー
遠目から見ても分かるほどに出ている蕁麻疹は酷い
「…なんや、それ…」
思わず飛び出して呟いた言葉に2人の視線がこちらに向かれる
「忍足…何しにきたんだC…」
「ジローに謝りに来たんやけど…それより大丈夫なんか、それ」
「忍足には関係ないC」
医者の息子としてもそうじゃなくても酷いそれに声をかけるもジローは顔を険しくして彩を庇うように立ち上がる
『ジロ』
大丈夫だから、と彩も立ち上がり頭を撫で忍足に顔を向ける
『今回の件、私も絡んでいるんだろう?少し、話をしようか』
納得いかない慈郎はでも、と食い下がるも彩は忍足の目を見る
なんの感情も読めない瞳に彩は自分と似てるな、と思う
『丸眼鏡君もそれでいいね?』
「かまへん」
「ジロ、さっきも言ったけど私が関わってくるなら私が直接話せばいいこと…ジロが泣く姿なんて見たくないんだ」
彩が慈郎の頭を撫でながら言えば渋々頷いた