功徳
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
宍戸からの申し出に目を見開き首を振り断ったが「この状態で行くとこあるのか」との声に思わず言葉に詰まってしまい、その間に宍戸が親に連絡し許可が出ると彩の手を取り歩き出してしまったのだ
申し訳なさで再び断り続けるも聞き入れてもらえない
どうしたものか、と考えている内に1軒の家に宍戸が入っていく
「ただいま」
「まぁまぁまぁまぁ!どうぞ入って」
『こ、こんばんは…すみません、こんな時間に…花岡彩と申します』
「丁寧な子ねぇ…亮ったらこんな可愛い後輩がいるのね。あの子全くそういう話聞かないし、女の子毛嫌いしてる気(ケ)があったから心配して「おふくろ!余計な事言うんじゃねぇよ!?…ったく…ほら、入れよ」
『は、はい…お邪魔します』
「亮、変なことしちゃダメよ?皆居るんだからね?」
「ばっ!変なこと言うんじゃねぇよ!」
母親の言葉に顔を赤くした宍戸が怒鳴る姿に彩も固まる
母親は「はいはい」と笑いながら中に入っていった姿を見ていると宍戸に軽く手を揺らされ顔を向けると目が合う
「ご飯食うだろ?」
『あ、いや…本当、申し訳ないので…お腹も空いてないですし、っ』
ブンブンと首を振りながら言えば眉を潜めた宍戸は空いてる手で彩の額にデコピンをする
小さな衝撃に驚いて彩は咄嗟に額を抑え宍戸を見上げる
「気分が沈んでる時は腹いっぱいに飯食って寝るのが一番なんだよ。遠慮なんかすんな」
な?と僅かに笑みを浮かべて言う宍戸に彩は眉を下げコクンと頷くも宍戸もニカと笑い頷く
『…ありがとう…ございます…』
「っし、つっても家賑やかだから部屋で食うか…俺の部屋階段上がって突き当たり左の部屋だから先に行っててくれ」
『え…ちょ、』
すぐ行くから、と階段の方を示され宍戸はそのまま靴を脱ぎ母親の後を追って扉の向こうにきえてしまう
残された彩は唖然とするが意を決したように靴を脱ぎ宍戸の分の靴も直したあと階段を見上拳を握りしめた
宍戸に言われた通りの部屋に入ると思わず辺りを見渡す
「男の子の部屋ってこんな感じなんだ…」
もっと散らかってるのかと思った…となんとなしに思いながら小さなテーブルの前に腰を下ろす
何してるんだら…先輩や先輩の家族にまで迷惑かけて…
冷やしたことによって大分熱の引いた頬に触れる
「あんた早くこの家から出ていきなさいよ!あー、ほんと、お前みたいなガキ居なきゃ彼と2人で暮らせるのに」
家に帰って顔を合わせた瞬間拳が飛んできた
咄嗟の事で受け身も取れず倒れ込んだ自分にあの人はそう言った
「ねぇ、知ってる?いいこと教えてあげる。彼ね、あんたは前の奥さんの面影があって一緒に居るの嫌なんだって」
『っ、嘘だ…父さんがそんな事いうわけない!』
「残念だけど現実よ。実際彼はあなたがいる家に帰ってこないじゃない」
『っ、』
嘲笑うように笑うあの人に耐えきれず鞄だけ引っ掴み家を出てきた
ポケットから携帯を取り出しメモリから父親の電話番号を表示させ手を止めそれを眺める
今父親に連絡を取って訴えたところで本当だったらと考えると手が震えてしまう
小さく溜息をつき携帯を握りしめた
