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手で顔を覆い本格的に泣き始めた彩にナルはここまで悲しめたことに気づいた
彩が被害を受けていても笑っていた
ただの強がりだと思っていたが理由がいま分かり自分の軽率な行動を呪った
気にしてない、その内飽きる、ずっと言ってたのに
結果、彩に最悪な光景を見せてしまい、過呼吸になるまで追い詰めてしまった
「彩、悪かった」
ナルが謝ると同時に足元からため息が聞える
そちらに顔を向ければ戻ってきて話を聞いていたのであろう銀の姿が
《彩、分かってあげて。彩が皆のことが好きで、ナルのことがすごく好きなのと一緒で皆は彩が好きなんだよ。小さな怪我でも、大丈夫だと笑っているのを見ても、どうにかしてあげたいって思っちゃうんだよ。…彩だって逆の立場だったらどうする?どうにかしたいって思うでしょ》
『っ、うん』
「銀」
《だからその気持ちも汲んであげて》
思わぬ助け舟にナルが名前を呟くと銀はナルをキッと見る
《言っておくけど、ボクはまだ怒ってるからね!計画だったとしても彩を泣かせたこと》
彩が泣いたあの日から片時も離れず側にいた銀
その時の様子を知っているからこそナルを許せずにいるのだ
銀の言葉に眉を下げ黙り込むナル。
それを見てふん、と顔を背ける
《……今度、泣かせたら、今度こそ許さないから。彩が心から笑えるようにしてよね。ボクは真砂子達の所に戻るから、ごゆっくり》
そう言い残し消えた銀
再び二人きりになったナルと彩
「彩、」
『……………』
「彩、触れても?」
先程キスをしといて何を言ってるんだ、と顔を上げると悲しそうな目とかち合う
病室でのことを思い出した
思いっきり腕を振り払ってしまった
触らないでと叫んだ
そのことを言っているんだ、と彩は口をかみ締めた
彩が被害を受けていても笑っていた
ただの強がりだと思っていたが理由がいま分かり自分の軽率な行動を呪った
気にしてない、その内飽きる、ずっと言ってたのに
結果、彩に最悪な光景を見せてしまい、過呼吸になるまで追い詰めてしまった
「彩、悪かった」
ナルが謝ると同時に足元からため息が聞える
そちらに顔を向ければ戻ってきて話を聞いていたのであろう銀の姿が
《彩、分かってあげて。彩が皆のことが好きで、ナルのことがすごく好きなのと一緒で皆は彩が好きなんだよ。小さな怪我でも、大丈夫だと笑っているのを見ても、どうにかしてあげたいって思っちゃうんだよ。…彩だって逆の立場だったらどうする?どうにかしたいって思うでしょ》
『っ、うん』
「銀」
《だからその気持ちも汲んであげて》
思わぬ助け舟にナルが名前を呟くと銀はナルをキッと見る
《言っておくけど、ボクはまだ怒ってるからね!計画だったとしても彩を泣かせたこと》
彩が泣いたあの日から片時も離れず側にいた銀
その時の様子を知っているからこそナルを許せずにいるのだ
銀の言葉に眉を下げ黙り込むナル。
それを見てふん、と顔を背ける
《……今度、泣かせたら、今度こそ許さないから。彩が心から笑えるようにしてよね。ボクは真砂子達の所に戻るから、ごゆっくり》
そう言い残し消えた銀
再び二人きりになったナルと彩
「彩、」
『……………』
「彩、触れても?」
先程キスをしといて何を言ってるんだ、と顔を上げると悲しそうな目とかち合う
病室でのことを思い出した
思いっきり腕を振り払ってしまった
触らないでと叫んだ
そのことを言っているんだ、と彩は口をかみ締めた